皆さん、ドンコ汁を知っていますか?
主に太平洋側で多く揚がる深海魚のドンコ(正式名称はエゾイソアイナメ)。
南部地方の岩手県との県境の町、階上町ではドンコの魚汁が食卓に上がります。
今回は階上町の民宿食堂「はまゆう」の女将さんにドンコ汁を作っていただきました。
デーン!
さすが深海魚、陸あがるとこうなるのとは知っていましたが・・・
ドンコを狙った漁はなく、タコ漁のカゴや刺し網に引っかかり獲れるそうです。
単価が安すぎるので、魚屋では箱代にもならないと、滅多に販売がされないとのこと。
結果、漁師のおうちで自家消費するのが一般的とか。
調理方法はいたってシンプル。
ウロコをとり、3等分にぶつ切りし、流水で洗います。
ポイントは肝を丁寧に洗うこと。
ドンコ汁は肝がメインとなります。
銀杏切りにした大根などの野菜を煮こみ、調味料のかぜ水を大さじ3杯程度入れます。
かぜ水とは塩ウニを作る家庭で採取するウニの水。手に入らない場合は代わりにお味噌を。
強烈な磯の風味、これぞ魚汁です。
食後、しばらくは磯の香りを体に纏うことになります。
ただ、生臭さは全くなく、カニ味噌のようなとろとろの甘い肝、ほくほくとした白身、そしてかぜ水の濃厚なウニの風味が印象的です。
いちご煮は少し高いな~と思う方は、ぜひ「ドンコ汁」を召し上がってください。
ただし、通常メニューにはないため、事前予約が必要だそうです。
by kogao
問い合わせ先
民宿食堂「はまゆう」
住所 青森県三戸郡階上町道仏廿一5−20
TEL 0178-89-2374
値段 ドンコ汁 500円
ドンコ汁定食 1,000円
掲載されている内容は取材当時の情報です。メニュー、料金、営業日など変更になっている可能性がありますので、最新の情報は店舗等に直接お問合せください。