本州最北端の下北半島には、大間町のマグロをはじめ、風間浦村の鮟鱇や下風呂温泉郷、東通村の寒立馬など、わざわざ下北まで行く価値のある冬のコンテンツがたくさんありますが、今後の観光コンテンツとして注目したいのが佐井村の仏ヶ浦。
仏ヶ浦は、国の名勝及び天然記念物に指定されており、約2kmに渡り海岸線沿いに仏像を思わせる白緑色の奇岩が連なっている絶景は、自然美が生み出す奇跡の秘境と称されています。
夏は大勢の観光客で賑わう仏ヶ浦ですが、冬は地元の人でも近づくことはないようです。
そんな仏ヶ浦で、先日「冬の仏ヶ浦ガイドモニター」が開催され、参加してきました。
佐井村の本村にあるアルサスに集合し、バスで30分程の仏ヶ浦に向かいます。途中、雪が降ったり、風が強かったりした所もあったので、「仏ヶ浦はさぞかし天気が荒れているのでは?」と想像していたのですが、予想外に無風で、雪も20センチくらいしか積もっていません。
主催者の皆さんが事前に除雪をしてくれていたので、階段が少し滑りやすかった以外は、何の問題もなく往復することができました。
岩肌についた白い雪とグレーの岩のコントラスト、一面雪で真っ白な砂浜など、夏とは違った墨絵のような絶景が目の前に広がります。
時々日差しが差した海は、青く輝いていて幻想的です。
ガイドを務めた宮川さんから、冬の仏ヶ浦の醍醐味などをお聞きしながら楽しい一時を過ごしました。
「冬の仏ヶ浦」は、足腰の弱い年配の方などにはおすすめできませんが、滑り止めなどの安全対策をすることで、下北半島の冬季観光の目玉になる可能性を秘めていると思いました。
仏ヶ浦は、冬期間も閉鎖はしていないようですが、天候が変わりやすいので、ガイドさんの同行をおすすめします。
仏ヶ浦をあとにして、この日の昼食は、福浦地区にある「仏ヶ浦ドライブイン」でいただきました。
※仏ヶ浦ドライブインは、冬期休業ですが、「冬の仏ヶ浦ガイドモニター」のために営業。
「手の込んだ美味しい郷土料理や新鮮な魚介類を提供してくれる店」ということで、村の人たちにとても人気です。「仏ヶ浦」ももちろん素晴らしかったのですが、「仏ヶ浦ドライブイン」の料理も+αのサプライズです。地元でとれたタラとサケを使った料理は、あまりの美味しさに言葉を失いました。佐井村の人にとっては、普段食べている普通の食事のようでしたが、つくづく「この村に住んでいる人たちは幸せだなあ」と思いました。
3月16日(日)には、今回昼食をいただいた「仏ヶ浦ドライブイン」のすぐ近くにある福浦「歌舞伎の館」で、漁師によって100年以上受け継がれてきた、全国的にも珍しい漁村歌舞伎が上演されるようですので、是非、この機会にとっても魅力的な佐井村に足をお運びください。
by さっちゃん
<「冬の仏ヶ浦」に関する問合先>
佐井村観光協会
住所 青森県下北郡佐井村大佐井112 アルサス1F
TEL 0175-38-4515
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<福浦歌舞伎の概要>
□ 日 時:平成26年3月16日(日)13:30~15:20
□ 場 所:佐井村福浦「歌舞伎の館」
□ 観覧人数:150名様
□ 料 金:1,500円(前売)1,800円(当日)
□ 駐 車 場:普通乗用車30台(無料 大型も数台駐車可能)
□ チケット販売所:※2月14日(金)から販売開始
佐井村観光協会、まさかりプラザ(むつ市柳町)
まさかりプラザ下北駅前店(むつ市下北町)、はとぽっぽ(大間町)
お近くに販売所がない方は実行委員会事務局までご予約下さい。
[問合せ先]
福浦の歌舞伎上演実行委員会事務局(佐井村 産業建設課内) ☎ 0175-38-2111
掲載されている内容は取材当時の情報です。メニュー、料金、営業日など変更になっている可能性がありますので、最新の情報は店舗等に直接お問合せください。