こんにちは、パトリックです。
皆さん、突然ですが「いがめんち」って何かわかりますか?
正解は、弘前市やその近郊で昔から食べられてきた家庭料理なんです。
どんな食べ物なのか実際に見に行きましょう!
ということでやってきたお店は、弘前市にある『創作郷土料理の店 菊富士』さんです。
お店の場所は、弘南鉄道大鰐線の中央弘前駅から徒歩5分。
弘前の中心街 土手町通りから見るとこんな場所にあります。
d0007875_1061878.jpg
↑(写真の左に菊富士さんの看板)
店内に入ってみると、落ち着いた和風の造りで雰囲気ありますね。
では、さっそく「いがめんち」をオーダー!
料理が運ばれてくる前に「いがめんち」の説明をします。
「いがめんち」の「いが」は、津軽弁で「イカ」のことです。
流通や冷凍保存が確立されていなかった時代、新鮮なイカが近海から豊富に手に入った沿岸部に比べて、弘前市のような内陸部ではイカは貴重な食材でした。
イカの胴の部分は、刺身や煮物などに使い、残ったイカの足(ゲソ)の部分も余すところなくおいしく食べようと作られたのが「いがめんち」なのです。
【「いがめんち」の基本的な作り方】
イカの足を包丁で叩いて、家庭にある野菜(人参やたまねぎなど)を一緒に小麦粉で混ぜます。
塩・こしょう・醤油などで味を整え、油で揚げれば完成。
昔は、油も天ぷらを揚げた後の油などを使っていました。
断面を見ると人参と玉ねぎ、そしてイカがたくさん詰まっていますね。
野菜の甘さ、そしてたっぷりのイカが一緒になってうまい!!。
「いがめんち」は家庭料理なので、家庭によって作り方に違いがあります。
例えば、ハンバーグのように焼いたもの。
菊富士さんでも揚げと焼き、両方メニューにしています。
ということで、焼きいがめんちも注文。
表面はカリッと香ばしい食感で、中はふんわり。
イカの甘みも生きています。
まさに「イカを無駄なく余すところなく使う」という先人の知恵と愛がつまった「母の味」です。
ちなみに、菊富士本店さんでは、「いがめんち」以外にも郷土料理がたくさんあります。
もちろん地酒も取り揃えていますので、ぜひ一度食べに行ってみてください。
<ご創作郷土料理の店 菊富士本店>
住 所 青森県弘前市坂元町1
電 話 0172-36-3300
営業時間 ■昼 11:00~15:00/■夜 17:00~22:00
定 休 日 不定休(お問合せください)
byパトリック
掲載されている内容は取材当時の情報です。メニュー、料金、営業日など変更になっている可能性がありますので、最新の情報は店舗等に直接お問合せください。