県内で最も古くて、もっとも製造量が少ない酒蔵はどこか、ご存じですか?
答えは、板柳町の竹浪酒造店さん。
創業1640年代、家族4人で仕込みをする蔵の、わずか一か月の仕込み時期にお邪魔させていただくことができました。
酒造りの行われる趣のある蔵は、まるで生きているかのように生命力にあふれています。
竹浪酒造さんの酒造りは、純米酒中心で、ほとんど手作業で行われています。
作業を見ていると、大量の米と、大量の水と、たくさんの時間と手間、知恵で日本酒ができていることを実感できます。
そして、ここのお酒は、代表銘柄の「岩木正宗」はもちろん、
大吟醸であっても燗酒で映える酒なのです。
常温では少し尖った印象ですが、温めると花が開いたような香りとうまみが出てきて、
余韻もたまりません。この、温度での変化っぷりには参りました。
「燗にすると肉料理とも合いそうだわ、新発見!」
と喜んで自分の周りの「ちょっと日本酒が飲める女子」達に聞いてみたら
皆さんご存知でした。恐るべし、青森女子。
さて、地酒の話題をもう一つ。
3月中旬、青森県酒造組合のイベント「青森の地酒 利き酒会」に行ってきました。
「県内すべての酒蔵が参加し、しかも一つの蔵がいくつもおすすめを持ってくるので、毎年楽しみにしてくれる方が多いです」と、お話してくれたのは、酒造組合の広報委員長、白神酒造の西澤さんです。
青森の地酒は、インターナショナル ワイン チャレンジでも高い評価を受けていると、うれしそうにお話ししてくださいました。
このイベント、夜は一般参加も可の飲み放題イベントですが、私が参加したのは昼間の酒販店や飲食店さん向けの時間帯なので、飲めません・・・。
菊駒の原酒まであったのに。。。
このほかにも、青森の地酒は、津軽と南部や山と海といった立地での違いもあり、蔵によっても杜氏の目指す酒が違ったりして、すっきり淡麗からこっくり濃醇まで本当に変化に富んでいるのだそうです。
しかも、合わせる料理や温度でも印象が変わるので、いろいろ試してみるのがおもしろいらしいのですが・・・・・・。
実は、そんなことを観光パンフレットで紹介してしまいます。
名前は「青森ほろ酔い旅」。
4月には県内の観光案内所などで配布する予定ですので、見かけたらぜひ手に取ってみてください。
さあて今夜も、蔵人の皆さんと、おいしいお米とお水に感謝しながら、青森のおいしい料理と地酒を試してみようかな。
by Hana
■竹浪酒造店
北津軽郡板柳町大字板柳字土井113−1
電話 0172-73-2161
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