焼き締めの盃に、お酒を注ぐと、
まるで赤い金魚が泳いでいるように立体的に見えます。
焼き締めの質感や色合い、金魚の姿は、
1つとして同じものはなく全て1点もの。
先日、津軽金山焼で販売されていた作品を1つ1つ見比べながら、
一番の気に入ったものを購入してきました。
この作品を作ったのは、津軽金山焼の野呂理沙子さんと
津軽塗作家の「漆雫」北畠栄理子さんです。
野呂さんが盃を作り、それの盃に漆で絵付けしたのが北畠さんです。
少しくらい前から、国内外で日本の伝統的文化や
工芸品の価値が再認識されはじめ、
伝統を守りつつも、現代のライフスタイルに合った
デザイン性の高い作品が作られるようになっています。
これまで津軽塗などの伝統工芸品の作家さんは男性が中心でしたが、
野呂さんや北畠さんのような若い女性も増えてきていて、
これまでとは違う女性らしい感性の作品が注目されています。
下の写真も、北畠さんと野呂さんの作品です。
実は、お二人の師匠である津軽金山焼窯元の松宮亮二氏と、
津軽塗作家の松山継道氏も、
数年前から焼き物と漆のコラボ作品を作っています。
松宮・松山両氏ともに、伝統を守りながらも、
現代のライフスタイルに合わせた工芸品を提案する
まさに津軽地方の工芸品をリードする存在です。
このような斬新かつ先見の目を持つ師匠のお弟子さんだからこそ、
今回のような素敵なコラボ作品が生まれたのだと思います。
師匠、そしてお弟子さん同士の今後のコラボ展開から目が離せないです。
by さっちゃん
<金魚の盃が購入できるお店>
津軽金山焼窯業協同組合
五所川原市金山千代鶴5-79
0173-29-3350
営業時間9:00~17:00
年中無休
掲載されている内容は取材当時の情報です。メニュー、料金、営業日など変更になっている可能性がありますので、最新の情報は店舗等に直接お問合せください。