2つの巨大な樽の顔がお迎えするのは、「さんのへ川の驛」
三戸町役場の裏手、熊原川をはさんですぐの場所にあります。
ここは、故・村上ハツさんの創作資料館を兼ねたカフェです。
ハツさんが拾ってきたモノに命を吹き込んだ作品と、ハツさんの意志を継いだお母さん達が作ったカフェでもあります。
拾ったもので建てた家なんて、まるでドラマ「北の国」五郎の「拾ってきた家」を思わせますが、ここはドラマを地でいく「拾ってきたカフェ」でしょう。
大きな桐の木が貫くカフェには、たくさんの拾ってきたモノと昔の記憶が閉じ込められており、半日いても飽きない空間ですが、もっとも感激したのはお母さん達が作ってくれる定食ランチ650円です。
見た目は普通のハンバーグ定食ですが、これは全てお母さん達の畑の野菜と三戸町の食材で作った定食、味噌も麹も自家製、畑はたい肥作りから始まる有機栽培。
ブームに乗った有機野菜ではなく、三戸町に昔から伝わる農家の栽培で、お母さん達はそのまま家庭の味を提供しています。昔から受け継がれているスローフードそのものです。
もちろん、とても美味しくおかずの旨さにご飯をおかわりすること間違いなし!
ハツさんの意志を継いだお母さん達はとても個性的。
左端の久慈さんは詩人、ハツさんの想いを美しい表現で語ってくれます。
真ん中の梅田さんは、謎の地元の名士。
右端の西国さんは行く度の飢饉を乗り越えたというスローフードの実践者。スローフードはサバイバルから生まれたことを語ってくれます。
三戸町に訪れた際は、ぜひ「さんのへ川の驛」を訪れ、昔ながらのスローフードを味わい、命をあたえられた拾ってきたモノを楽しんでください。
(kogao)
<さんのへ川の驛>
住所:三戸町大字川守田字関根川原71-1
電話:0179-22-0046
営業時間:10:00~16:00
定休日:火曜日
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