米どころでもある津軽平野。
今の時期は田植えが無事終わったことを祝う「さなぶり行事」が各地で行われています。
五所川原市相内(あいうち)地区の「虫送り」もそんな「さなぶり行事」の一つ。
せっかく植えた稲に害虫がつかないようにとの願いが込められています。
「相内の虫送り」は、毎年6月第2土曜日開催。
今年は先日6月14日に行われました。
午後1時、祭りがスタート。
主役のムシを先頭に行列は相内地区の細かな路地を回ります。
行き先々で、お酒やジュース、お菓子などがふるまわれ、それに応えるようにお囃子が始まり、太刀振り、荒馬の踊りが披露されます。
これがなかなかに激しい。いや激しすぎる!
シトギ餅を持ったお兄さん。
この餅を踊り手、見物客の顔に塗りつけていくのです。
これは縁起物で塗りつけられた人はみんな笑顔。
午後3時、集落の隅々を回った一行は相内地区のメインストリートへ。
いつの間にか150人ほどの大行列が出来ています。
そうして再びお囃子が始まると、ここからノンストップで約20分間(!)激しい踊りが続きます。
「跳ねろじゃ跳ねろ」「いつもこんだら、どうすべな」などの声を張り上げながら跳ねる!跳ねる!
終わった頃にはしとぎ餅のお兄さんもグッタリ。
続いて一行は、相内神明宮前のあぜ道へ。
まさか!と思っていたら、荒馬の皆さん豪快に田んぼの中へ!
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最後は、ムシを奉納するため相内神明宮へ。
境内で葉っぱを手に一踊り。
そしてムシは台車から降ろされ木に掛けられます。
そこで一年間、相内地区の田んぼを見守るのだそうです。
今度の土曜日21日には五所川原市内で「奥津軽 虫と火まつり」が開催されます。
こちらには津軽の各地の「虫送り」が集まるのだとか。
米どころならではのみんなが笑顔になるお祭り。
ぜひ多くの人に見てもらいたいです。
奥津軽虫と火まつり
日 時:2014年6月21日(土)18:00~21:00
会 場:五所川原市大町通り~岩木川河川敷
問合先:奥津軽虫と火まつり実行委員会(五所川原青年会議所)
電 話:0173-35-4049
相内の虫送り
日 程:6月第2土曜日
会 場:五所川原市相内地区
主 催:相内青年団・相内郷土芸能保存会
by niok
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