先日、県の伝統工芸品に指定されている「津軽びいどろ」を製造している北洋硝子の工場見学に行ってきました。
北洋硝子は、1949年の「宙吹き」による漁業用の浮き玉の製造が始まりです。その後、浮き球の製造がガラスからプラスチック製に移行したこともあり、1977年からは、長年の浮玉製造で培った「宙吹き」の技法を用いた「津軽びいどろ」の製造を始めることになります。
1階が店舗、2階が工場になっていて、まず工場に入り目にするのは、昭和の時代にタイムスリップしたかのような懐かしい光景、そして予想以上に若い職人さんが多いということ。パートも入れてスタッフは約50人(うち製造担当は約20名)。真っ赤な炎が所々から上がって、熱気に溢れています。
それぞれが持ち場について黙々と作業をしています。
工場内では、1500度の高温の炉でガラスを溶融し、長い吹き棒のようなもので巻き取ったガラスに息を吹き込みながら形を作っていく「宙吹き」をはじめ、修錬を積んだ職人たちが長年にわたり蓄積してきた9種類の製法・技法によって様々な用途の「津軽びいどろ」が生み出されます。
現在、最も難易度の高い「宙吹き」ができる職人は5人いるそうです。
ここの工場の最大の特徴は、様々な色合いを出せること。青系だけでも6~7種類あり、全部で100種類くらいになるとか。ほとんどの色はあおもりマイスターである中川工場長が開発したそうです。
1つ1つ丁寧にハンドメイドされている工場を見学をすることで、「津軽びいどろ」の価値を再認識することができました。
byさっちゃん
住 所:青森県青森市富田4-29-13
電 話:017-782-5183
営業時間:平日 7:50 ~ 16:00
定 休 日:第4土曜・日曜・祝日、年末年始・お盆・GW
工場見学:一度に工場見学ができるのは10名程度。
それ以上になると、チームごとに分かれての見学になります。
掲載されている内容は取材当時の情報です。メニュー、料金、営業日など変更になっている可能性がありますので、最新の情報は店舗等に直接お問合せください。