
草木染をはじめとした天然素材を自分のライフスタイルに取り入れる人たちが増えている中で、注目されているのが、りんご王国青森発祥のりんご草木染。
板柳町「ふるさとセンター」にある工房では、昭和61年から町内の女性が中心となってこの草木染めの糸や布、雑貨などを制作・販売しています。
その中でも、最近若い女性を中心に注目が高まっているのが「こぎん糸」。
りんご草木染めは、グレー、ピンク、黄色の3色が基本で、りんごの樹皮・葉・枝を使用しています。これらを生や乾燥の状態で使い分けることで、色合いの幅を広げているそうです。
りんごの草木染の特徴ともいえる優しい色合いのピンク。赤いりんごの実や皮の部分、花から抽出していると思っていたのですが、実は葉から抽出しているとは驚きです。りんごの草木染めの技術を習得するために試行錯誤を繰り返す中で偶然抽出したそうです。
さらに興味深いのは、5~6月のりんごの葉からは、薄くて可愛らしいベビーピンク、7~8月は鮮やかなピンク、9~10月になると落ち着いた渋めのピンクが抽出されることが長年の経験で分かってきたそうです。

現在、「こぎん糸(1本432円)」の取扱いは、ふるさとセンターの工房内のみですが、ニーズが増えてきていることから、少量を小袋に入れたお試しセット(1セット3種類864円)の販売を一部の店舗でスタートさせました。

県内で活躍中のこぎん刺し作家「三つ豆」さんも、りんごの発する素朴な色合いに見せられ愛用。
ブローチやフォトフレーム、小物など様々な作品に使用しているそうですよ。
工房では、りんご草木染をはじめ、こぎん刺しなどもリーズナブルに体験することができますので、興味のある方は、オンリーワンの素敵な作品を作ってみてはいかがですか?
by さっちゃん
りんご草木染工房の概要
住 所:板柳町大字福野田字本泉34-6
TEL:0172-72-1500
開館時間:10:00~12:00、13:00~15:00
<商品の販売先>
りんご草木染め工房内、板柳町ふるさとセンター売店(2箇所)、八甲田ホテル、
青森県観光物産館アスパム、むらた工芸、青森空港売店