
青森市油川にある居心地がよく、素朴なイタリア料理が特徴の「アデッソ」をご紹介します。
「アデッソ」がオープンしたのは11年前。
東京のイタリア料理店「ラ・ステラ」で修行したシェフが、実家のある青森市油川に戻り、両親が営んでいた昔ながらの食堂を引き継ぎ、イタリア料理店としてオープンさせました。

「アデッソ」はイタリア語で「今」という意味、シェフの名字「今」と食材の「旬」の思いを込めて名付けたそうです。

「青森市油川に食を楽しむ居心地のいい場所を提供したい」とのシェフと奥さんの思いで、小さいながらもとても居心地のいいインテリアにまとまっています。

奥さんも東京の同じレストランの厨房で、主に下準備とデザートを調理していたので、「アデッソ」では前菜とデザートを担当しています。
お店は夫婦2人で切り盛りしているため、調理もサービスも互いに目配せしながら一緒にしています。

今回いただいたのは、1350円の通常のランチ。
前菜+パン(フォカッチャ)パスタ(ミョウガのペペロンチーノ)+デザート(田酒のジェラート)♪
シェフは料理に対して、「イタリア料理は地方料理であり素朴なものという基本を大事に、スローフードを提供したい」とおっしゃっています。

前菜はコリンキー、エリンギとイタリアオムレツ。
マンゴーのような甘みと爽やかなビネガー、シャキシャキとした食感の青森市産のコリンキーが、エリンギのパン粉焼とオムレツにとって爽やかなアクセントとなっており、GOOD。
フォカッチャもシンプルな塩味と外側のカリッとした食感です。

私、ミョウガが苦手なのですが、奥さんのお薦めによりあえてミョウガのペペロンチーノを頼んだところ、驚きました。
ミョウガの青臭さがアンチョビの旨味で中和されており、まったく気になりません。このミョウガだけでご飯がいける!と思ってしまったほどです。

そして、ランチの中で最も感動したのは、田酒のジェラート。
青森を代表する入手困難な日本酒「田酒」の酒かすを用いたジェラート、「田酒」の蔵元は「アデッソ」と同じ青森市油川にあります。
蔵元から譲ってもらった酒かすを用いてジェラートに仕立てたもので、「田酒」のすっきりとしているが蠱惑的な風味とジェラートのまろやかなシャリシャリ感で、とても爽やかな食後感です。
このジェラートのためだけでも訪れる価値あり!と推薦できます。
平日のランチは満席となる時が多いため、事前の予約をおすすめします。
青森市においでの際は、少し足を伸ばして、油川の「アデッソ」でランチはいかがでしょうか。
(kogao)
アデッソ
住所:青森県青森市油川大浜1−1
電話:017-788-0417
ランチ :11:30~14:00
ディナー:18:00~21:00LO
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