津軽半島北端にある今別町は、津軽国定公園袰月(ほろづき)海岸をはじめ、美しく変化に富んだ海岸線を有し、漁業や林業、農業などの第1次産業が基幹産業となっています。
歴史的にも海路での行き来が便利な北海道とのつながりが深く、北前船の寄港地としても繁栄し、江戸期には松前街道の宿場町として賑わいました。
現在は、平成27年度末の北海道新幹線開業を控え、青森県内4番目、津軽半島で唯一の新幹線駅「奥津軽いまべつ駅」のできる町として注目を浴びています。
今日は、この今別町で行われた、JRが行う「駅からハイキング」に参加してきました。
出発は、今別駅です。今日は「リゾートあすなろ号」の停車日でもあったことから、地域の住民の方が歓迎のお手振りを行いました。
お昼頃に参加者が集まった後で、駅前広場で今別町の郷土芸能「荒馬(あらま)」の披露が行われました。
「荒馬」は、江戸時代が発祥とされる伝統行事で、荒々しい馬役の男性と手綱を取る女性がペアとなり、太鼓や笛の囃子に合わせて踊ります。
一行はその後、最初の見学場所となる「今別八幡宮」を訪れます。ここは、全国的にも珍しい、神社の参道の下を線路が通っている、鉄道好きにはたまらないフォトスポットなのです。今日は場所の見学だけと言っていたら、たまたま運良く列車が通過しました。皆さん一斉にシャッターを押しています。
次に今別町内にある、小説「津軽」に出てくる「太宰が訪れたM宅」の前を通ります。
昼食は、今別町名物のもずくを練り込んだ「もずくうどん」と、若生コンブで巻いたヘルシーな巻き寿司で、青函トンネルをイメージした「トンネル巻き」をいただきました。もずくうどんはもずくが入っているせいか、とても食感が良く、おいしくいただきました。
午後最初の見学先は、今別大仏がある「本覚寺(ほんがくじ)」です。全国的にも珍しい青銅塔婆も建立されており、青森県重宝に指定されているほか、珍しい親子の狛犬もありました。
最後に買い物場所として訪れたのは、地場産品等直売所兼観光案内所の「なもわ~も」です。ここでは特産品のもずくうどんやのしいか、そして町の特産品「一球入魂かぼちゃ」をぜいたくに使った「かぼちゃシフォンケーキ」などを販売しています。
首都圏などから参加したお客様は、皆笑顔で帰路につきました。
現在建設中の奥津軽いまべつ駅を利用して、一人でも多くのお客様にいらしていただけるよう、今別町では町の魅力アップに懸命に取り組んでいるところです。
(byオーレおじさん)
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