鎌倉時代、津軽地方は安藤氏という豪族が支配していました。
その安藤氏が居城を構えていたのが十三湖のあたり。いわゆる十三湊です。
しじみで有名な十三湖ですが、その頃は日本を代表する貿易港でした。
そのせいか、この辺りには遺跡、史跡、神社などが多く残されています。

中でも、異彩を放つのがこの山王坊日吉神社。「日吉」と書いて「ひえ」と読みます。
豪族・安藤氏から庇護されていたというこの日吉神社。
十三湊の繁栄ぶりを今に伝える史跡の一つです。

この日吉神社は、滋賀県大津市にある山王総本宮日吉大社の末社。
日吉神社は全国各地にありますが、ここの日吉神社が珍しいのは京風二重鳥居(上の上の写真)です。
良く見ると「山王」という文字をかたどっているのが分かります。
かつて、二重鳥居は全国各地に見られていましたが、明治政府の神仏分離政策によりその多くは取り壊されたのだそうです。
しかし、ここの鳥居は壊されることなく、かつての形を保っている非常に貴重なもの。

鳥居をくぐると昼間でも薄暗く、何か気配が…
霊感のない私でも思わず後ずさりしたくなるような空間です。
参道を進むと現れるのが拝殿。
復元されたものですが、鬱蒼とした森に現れる拝殿は映画の中の世界のよう。


場所は道の駅十三湖高原トーサムから車で5分ほど。
近くに駐車場もありますので気軽に行くことができます。
お近くを通った際はぜひ!
ただ一人だと心細くなってしまうかもしれませんが。

山王坊日吉神社
[問合せ先] 五所川原市商工観光課
[住所]〒037-0401 青森県五所川原市相内
[電話番号] TEL 0173-35-2111 FAX 0173-39-1093
by niok
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