冬の時期、昔は青森県の各地で保存食作りの光景が見られました。
特に盛んだったのが県南地域で、民家の軒下にさまざまな食べ物が干されていましたが、現在では見かけることが少なくなりました。
そんな中、八戸市の旧南郷村にある山の楽校では今もその光景を見ることができます。
山の楽校は、100年の歴史を持った増田小中学校が児童の減少により平成14年の閉校した後、地元の伝統を残し伝える楽しい学校として、地元の人達によって活用されています。先生は地元の人達、おばあちゃんおじいちゃん達が昔ながらの智恵を伝えています。
学校の渡り廊下の天井から干されているのは渋柿。取れたては渋くて食べられませんが、干すことにより渋味が消え、約一ヶ月後には甘くなります。まさに保存食のための果物。
こちらはだいこんの葉、干し菜。
冬の日差しの中、渡り廊下の天井と柱の間一面に吊され、天日干しされています。
こちらも干されることにより旨味がギュっと凝縮され、一冬食べられる保存食となります。
そして、干しリンゴ。芯を抜いて厚めの輪切りに切ったりんごが干されています。1~2ヶ月間干すことで、常温保存では6月頃まで、冷凍保存すると夏でも食べられます。
「スナック菓子の代わりに添加物のないサクサクしたりんごを子供達に食べてもらいたい」とのおばあちゃん達の優しい思いが込められています。
この風景は12月中は見ることができます。
古きよき校舎と柿やりんごが干されている懐かしい光景が残る、南郷「山の楽校」へ遊びに来ませんか?
(kogao)
<山の楽校>
住所 青森県八戸市南郷区大字島守字北の畑6-2
電話 0178-82-2222
開校時間 8:30~16:30
休校日 毎週月曜日(祝日の場合は翌日)
参考 http://navi.hachinohe-cb.jp/nangotourism/plan/special/detail/yamanogakko
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