板柳町立郷土資料館。
もとは板柳中学校の校舎というだけあって廊下の雰囲気がそれっぽいです。
因みに手前に見えるのは虫送りのムシ。
昭和40年代、板柳町の有志たちによって収集されたという展示品が6,200点ほど。
農具、馬具、日用品、神仏具、さらには土器までが、8つの教室に分類され展示されています。
どの品物も津軽ならではの生活感がにじみ出ていて、貴重な文化財というよりは生活に欠かせない道具屋さんといった趣です。
ここは板柳町の消防団に関わる品物を集めた教室。
これは祝事用のお菓子を作る型。
明治時代に使われたものようですが、岩木山は今も昔も津軽の象徴なのですね。
なかでも目を引いたのが、戦争に関わった展示品。
第二次世界大戦だけでなく日露戦争に関わる展示品も多数あります。
軍服、水筒、カバン、そして千人針。
こうした戦争にまつわる品々と一般の日用品と同じ並びで展示されていて、ここ津軽も戦争とは無縁ではなかったということに気づかされます。
津軽の普通の人々の暮らしに思いを馳せることができる手づくりの資料館。
こじんまりした外観からは想像つかない程の充実した展示品の数々です。
板柳へ行かれた際はぜひ立ち寄ってみてください。
懐かしい品物に必ず出会えるはずです。
ただし、週3回、火曜、木曜、土曜のみの開館ですので注意してくださいね。
■板柳町立郷土資料館
住所:板柳町大字灰沼字岩井70
電話:0172-72-1800
開館:9:00~16:00(火曜日、木曜日、土曜日)
料金:無料
by niok
掲載されている内容は取材当時の情報です。メニュー、料金、営業日など変更になっている可能性がありますので、最新の情報は店舗等に直接お問合せください。