今年も八戸ブイヤベースフェスタが始まりました!
八戸市内の14のレストランで、シェフ達が腕と智恵をふるったブイヤベースが提供されます。
開催期間は2月1日から3月31日までの2ヶ月間。
今年で4回目となる八戸ブイヤベースフェスタは徐々に知名度を上げ、現在では八戸市民であれば知らない人がいないくらい地域のメジャーなイベントとなりました。
ブイヤベースはフランス南部の港町マルセイユを代表する郷土料理、ブイヤベース憲章なるルールもある世界的に有名な料理です。
マルセイユに揚がる代表的な魚のうち4種類以上を用いハーブなどの野菜をことこと煮こんで、できあがる濃厚なスープ。
八戸港の水揚げ高は全国第4位(平成26年)と、八戸市は社会の教科書にも掲載されるほどの魚の街。
マルセイユ同様、八戸港に揚がる魚を用い、八戸らしい、レストランの個性が表現されたブイヤベースを食べることができます。
今回は参加2年目となる「ル・ムロン・デ・オワゾ」の八戸ブイヤベースのコース料理を紹介します。
オーナーシェフの小坂さんは東北町出身。
仙台、東京、そして本場フランスではミシュランレストランを中心に約3年間修行して、一昨年八戸に店舗を構えたフレンチシェフです。
いわゆるクラシックなフレンチではなく、伝統を守りながらも素材の魅力を活かした現在のフレンチ料理を得意としています。
ブイヤベースはコース6皿、昼と夜にかかわらず3,500円と結構お得なお値段です。
前菜は4種類のメニューから選ぶことができ、これは「むつ湾ホタテと八戸産平目のカルパッチョ 赤キャベツのマリリとパンプルムースビネグレット」
見た目も華やかですが、それ以上に味が華やか♪ 「おいしい香水」を食べているようでした。
パンプルムースビネグレットはグレープフルーツのフレンチドレッシングのようなもので、絶妙な酸味と華やかな香味が野菜と平目とよく調和しており、後味が香水の残り香のよう。
これは、「シェフおまかせ小さな前菜」
小坂シェフの野菜の料理は文句のつけようがないくらい美味しいです。
冷たい前菜の次は、温かい前菜。
青森産の洋野菜等が素材がもっとも美味しくなる温度で火入れされ、その上にカプチーノのようなフワフワのミルクソースがかけられています。
前の前菜とこの前菜の組み合わせは、サラダ好きにはとてもたまらないものでしょう。
そしてメインのブイヤベース。
濃厚なスープと素材の火入れ。
スープはびっくりするくらい魚の濃厚な味わい。
正しい表現かわかりませんが、私の印象は「濃厚にぼしラーメン」、とにかく濃厚。
また、魚介の一つ一つに最も美味しくなる温度で火入れがされていました。
小坂シェフのブイヤベースはとても手間がかかる料理で、様々な魚を時間をかけてゆっくり煮こみ、さらにその魚を濾して、スープに戻したもの。準備にはまる1日間かかります。
決して作り置きして冷凍保管することはせず、毎日時間をかけて調理をしています。
シェフが大事にしている言葉は「誠意」だそうです。
その真意は、「お客様に見えない所でどれだけ一生懸命になれるか」とのこと。
その誠意はこの料理から確かに感じることができます。
八戸ブイヤベースは1度で2度美味しい秘密があります。
小坂シェフの2度目は、「サフランのリゾット」
ブイヤベーススープとサフランライス、そしてチーズが降りかけています。
これは、まさに「おじや」それも、かなり上品な「おじや」です。
量も適度で、最後の〆にはぴったり。
その他、選べるデザートと珈琲、そして、定番の小さなカヌレ。
ブイヤベースの余韻をスイーツの別腹でゆっくり楽しめます。
なお、「ル・ムロン・デ・オワゾ」の八戸ブイヤベースは事前予約制です。
電話で前日まで予約してから食べに行ってくださいね。
(kogao)
<八戸ブイヤベースフェスタ>
ホームページ http://www.hhrp.jp/hbb/
<ル・ムロン・デ・オワゾ>
住所 青森県八戸市東白山台3丁目1−1
電話 0178-51-8727
フェイスブック https://www.facebook.com/le.mouron.des.oiseaux
掲載されている内容は取材当時の情報です。メニュー、料金、営業日など変更になっている可能性がありますので、最新の情報は店舗等に直接お問合せください。