八戸市には、八戸港で水揚げされた脂分たっぷりの「八戸前沖さば」を使った多くの料理があります。
今回は、「八戸前沖さば」の棒すしでは知る人ぞ知る、塩と酢だけで丹念に調理された生食感が特徴の「虎鯖棒すし」をご紹介します。
「虎鯖棒すし」を食べることができるのは、「八戸ニューシティホテル」内にある「和食処魚菜工房七重」と「喫茶麻」。
「虎鯖」とは鯖の種類でなく、「八戸ニューシティホテル」の板長谷口圭介さんが、鯖の背の虎模様に見せられて名付けて商標登録したものです。
「八戸前沖さば」のうち、特に脂の乗った「まさば」を、冷風による二段干しをすることで、表面に膜を作り、酢を身の中までに浸透させず、三日間かけて塩と酢のみで仕上げます。
その結果、酢の酸味より鯖の旨味が強く、大トロのようなトロリとした生の食感にできあがります。
「八戸ニューシティホテル」では、八戸でいい鯖が揚がり始めた2007年頃に、ここでしか食べることの出来ない鯖料理を出そうと独自の調理法を開発したそうです。
全て手作業で行い、塩と酢のみの調味料だけで他の添加物は一切用いず、子供にも安心して食べてもらえる鯖料理にとのこだわりがあります。
こちらは「喫茶麻」のランチメニュー「虎鯖棒すし定食」1500円。
虎鯖棒すしと鯖ダシのせんべい汁、その他うに豆腐などがセットになったものです。
鯖だしのせんべい汁は、「八戸前沖さば」のゴマサバを焼き鯖にし、ダシをよく効かせた味付けにしています。鳥ダシが一般的なせんべい汁とは全く風味が異なります。
なお、夜は「和食処魚菜工房七重」で虎鯖づくしのメニュー「虎鯖三昧メニュー」コース2500円があります。
ランチの「虎鯖棒すし定食」に、しめ鯖や鯖の味噌煮等が付いたものです。
「八戸ニューシティホテル」では、1泊夕食「虎鯖三昧メニュー」・朝食付きで7020円の宿泊プランも提供しているそうです。
また、虎鯖のしめ鯖等は「八戸ニューシティホテル」で買うことができますが、「虎鯖棒すし」だけは、注文を受けてから作るため20分程度かかるそうです。お土産をお考えの方は、事前に注文しておくことをお勧めします。
「八戸前沖さば」の料理を食べたことのある方もない方も、「虎鯖棒すし」を一度ご賞味してはいかがでしょうか。
(koago)
<問い合わせ先>
八戸ニューシティホテル
〒031-0073
青森県八戸市売市二丁目12-21
TEL 0178-46-0311
喫茶「麻」
ランチタイム 11:00~14:00
喫茶タイム [月~金]07:00~21:00 /[土]07:00~15:00
定休:日曜祝日
和食処「魚菜工房 七重」
営業時間/18:00~21:00
定休日/日曜祝日
http://torasaba.com/index.html
掲載されている内容は取材当時の情報です。メニュー、料金、営業日など変更になっている可能性がありますので、最新の情報は店舗等に直接お問合せください。