桜前線も県内を足早に通り過ぎてしまったゴールデンウィーク明け、なんだか身体がだるい、なんとなく頑張れないという方はいらっしゃいませんか。
私も働く女性の端くれとして、新しい環境での慣れない仕事や、必要に迫られ、それなりにこなす家事、そして、寄る年波、とそれぞれをうまく調和を図るのに腐心する毎日です。
そんな私は、日曜の朝、早起きをして、青森市郊外にある昭和大仏青龍寺の朝座禅で、静かな時間を持つことにしています。
青龍寺は、今年、弘法大師空海が真言密教の聖地を高野山に開いてから1200年となる高野山真言宗のお寺です。
昭和59年に造立された昭和大仏は、青銅座像としては日本一大きな大仏で、その高さは21.35mと奈良や鎌倉の大仏をも凌ぎます。昨年9月には、開眼30周年を記念する大法会が、華やかに執り行われました。
朝の勤行は、金堂で行われます。午前6時、織田隆玄和尚による法話が始まります。お話を聴いているうちに、仕事上の悩みや家族とケンカしたことなどのモヤモヤが雲散霧消し、心がスーッと落ち着いてきます。
そして、参加者みんなで声を合わせてお経を読みます。意味はわからなくても、声を出すことで、身体もスーッと整ってくる感覚です。
読経の後は、座る姿勢を正して、いよいよ座禅タイムスタート。
ご本尊の大日如来と対峙しながら、静ひつな時間が流れます。聞こえてくるのは、朝を告げる小鳥たちの声、風の音など、大自然の中で、ちょこんと座っている自分の存在を感じます。
雑念が次から次へと涌いてきますが、心配無用。浮かぶにまかせ、ただ座っているうちに、30分ほどで終了。
まあるいどら焼きのような座布団を使うものの、やっぱりしびれてしまう足をさすりながら、書院に移動し、朝粥をみんなで一緒にいただきます。食事の前には、「五観の偈」という食事の心構えを唱えてから、「いただきます!」ああ、おかゆさんが胃の腑に染みる~。
ここ青龍寺では、様々なイベントやコンサートも開催されます。取材したこの日は、平和をテーマにした講演とピアノによる弾き語りのほか、雑貨やアクセサリーなどの作家さんたちが出店する市が立ち、若い人たちもたくさん境内に繰り出していました。
私たちの日常に寄り添う身近な存在として、お寺で座禅体験してみませんか。
静かな空間に自分を置き、自分を見つめる時間を持つ。なんとも贅沢な日曜の朝です。
【朝座禅と粥朝食】
■開催日時:第2、第4日曜日 午前6時~ ※4月~11月
■会 場:青龍寺金堂
■参禅料:1,000円
■内 容:法話、読経、座禅、粥朝食
■事前に電話でお申込みください。
青龍寺寺務所
電話017-726-2312
昭和大仏 青龍寺
〒030-0935 青森県青森市大字桑原字山崎45
by マツコHG
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