路上パフォーマンスといえば、80年代に一世を風靡した男性グループを思い出したりもしますが、90年代、札幌の“YOSAKOIソーラン祭り”が始まってから、街をステージにして踊る“よさこい”が全国各地に広がりました。
青森県内にも“よさこい”チームが数ある中で、弘前市の「AOMORI花嵐桜組」は、毎年新しいテーマでふるさとの魅力を表現し、観る人のハートにずどん!と響く演舞を県内外で披露し続けています。
昨年、青森県の観光活性化に取り組む民間団体「あおもり観光デザイン会議」(島康子代表世話人)から、花嵐のたゆまぬ努力と功績を讃え、今後の活躍が期待されるとして、「あおもり観光ベストチャレンジャー」賞が贈られました。
★2014年の演舞は大間のマグロがテーマ
『大間滄海!~真鑽魚、船戦記 !!~』(おおまそうかい まぐろ ふなせんき)
チームを引っ張るのは、ダンスインストラクターの「きゃさりん」こと小野郁子代表です。自ら、演舞の企画・振付、衣装・小道具など総合演出も手がけ、もちろん踊り子としてもチームの要となっています。
2000年(平成12年)春、津軽の桜のように舞いたいという思いで花嵐を結成して以来、時に美しくあでやかに、時に激しく力強く、メンバーが心ひとつに演舞する姿に多くのファンが魅了されてきました。
衣装の早替えがあったり、踊りながら傘や扇子などの小道具が次々飛び出したりと、観客を惹きつける演出も満載です。息をつくひまもないほどスピーディーな動きで、とっても大変なはずなのに、メンバーの笑顔はいつもきらきら輝き、観る人を元気にしてくれます。
これまで、桜、りんご、ねぶた、ねぷた、弘前城築城400年などを作品テーマとして取り上げてきましたが、2010年(平成22年)には、東北新幹線新青森開業に合わせ、“結集!!青森力”の旗で新幹線開業をPRし、翌年3月の「はやぶさ」運行開始の記念すべき日には、新青森駅構内で朝6時前から演舞を披露し、一番列車の門出を祝福しました。
★札幌YOSAKOIソーラン祭りで(2010年6月)
『未来先翔“HAYABUSA”~森羅燦然!青森力!!』(みらいせんしょう“はやぶさ”~しんらさんぜん!青森力!!)
今年2015年のテーマは、田舎館村の「田んぼアート」です。田舎館村には、弥生時代の稲作文化を伝える垂柳遺跡があります。いにしえから続く人々の営みが、今に引き継がれ、未来へと私たちがつないでいこう、そして、秋にお米が稔るのと同じように、私たちの夢も稔りますようにといった熱い応援メッセージが込められています。
今秋、青森県初の特A米「青天の霹靂」がデビューすることですし、この演舞を通して、太古の昔から、北のまほろばに稔る青森のお米を多くの皆さんに知ってもらい、おいしく食べてもらえればうれしいですね。
チームは、毎年、テーマに取り上げた地元の方たちとの交流を深めています。
去る5月31日に行われた田んぼアートの田植えでは、演舞を披露した後に、メンバーがどろんこになりながら、集まった1800人と一緒に田植えを体験しました。その後も、札幌のお祭りに向け、遅くまで演舞の練習をしたとか。ご飯いっぱい食べて頑張ってくださいね。
★田舎館村で演舞をお披露目!(下記写真2点は田舎館村役場提供)
★田植えに挑戦!
AOMORI花嵐桜組は、6月13~14日の札幌YOSAKOIソーラン祭りを皮切りに、地元弘前市で開かれる第16回よさこい津軽で、今年の演舞を披露します。この日は、土手町界隈が熱狂のステージになります。青空の下、メンバーたちのきらっきらの笑顔にきっと逢えることでしょう。
【田舎館村田んぼアート】
■問:田舎館村企画観光課
〒038-1113 青森県南津軽郡田舎館村大字田舎舘字中辻123番地1
TEL:0172-58-2111(内線242、243)
【よさこい津軽】
■開催日時:6月28日(日) 9:30~15:30
■会 場:弘前市土手町通り及び3.3.2号線の一部
■問:よさこい津軽実行委員会事務局
〒036-8567 弘前市上鞘師町18番地1(弘前商工会議所内)
TEL:0172-33-4111
AOMORI花嵐桜組
※イベントスケジュールなどは、こちらをご覧下さいね。
by マツコHG
掲載されている内容は取材当時の情報です。メニュー、料金、営業日など変更になっている可能性がありますので、最新の情報は店舗等に直接お問合せください。