東京生活4か月目を迎え、連日の暑さにダメージを受けてるmatsuです。
なんだか元気が出ない…こんな時は元気をもらいに行こう!
ということでやってきました、西新橋の現代青森料理「ボワヴェール」
まるごとブログでも何度かご紹介しているので、ご存知の方も多いかと思います。
迎えて頂いたのはオーナーのカズシェフ。
大阪府堺市出身で、フランスで料理の腕を磨き、2000年からこの店をオープンしました。
元気を出すにはまずお腹からということで、
この日は、青森の食材をたっぷり使ったお料理をお腹いっぱい味わいながら、
カズシェフと青森の出会いについてお話を伺いました。
■ 青森との出会い
カズシェフが青森を知ったのは、浪岡出身の元オーナーがきっかけでした。
今では、連日お客様でいっぱいのボワヴェールですが、
開店当時はなかなかお客様が入らない時期もあったそうです。
どうしたらお客様が入るのか頭を悩ませていたそんなある日、
元オーナーが今まで話をしたことがなかった故郷浪岡のことを
流暢な津軽弁を交えて語り始めました。
その時に初めて生の津軽弁を聞いたシェフは、
かつて自分が修行したフランスの言葉に通じるものを感じて驚いたそう。
また、青森の暮らしぶりを聞き、もっと青森を知りたいと感じたシェフは、
何度も青森へ足を運び、青森の食材、文化、歴史を勉強して、
今の現代青森料理のスタイルを作り上げていきました。
そして、青森で出会ったのが、元気なかっちゃ達でした。
■ かっちゃがシェフになれる夜「伝承しナイト」
青森県の方言でお母さんを意味する “かっちゃ”
青森の食文化を支え、それぞれの地域に伝わる郷土料理を守り、
その技術を代々受け継いできたかっちゃ達はカズシェフとって料理の師匠。
そして、「青森の郷土料理は財産。この財産を受け継がないと」という思いで
2011年からスタートしたのが「伝承しナイト」です。
青森の食の伝道師であるかっちゃを一日シェフとしてボワヴェールに招き、
カズシェフがアシスタントとなって郷土料理を提供しています。
厨房の中、かっぽうぎを着て、腕をふるうかっちゃ。
いつもの台所と勝手は違いますが、それは長年の経験と技。
手際よく準備を進めていくのです。さすが!
提供するメニューは地元でいつも食べている郷土料理です。
ただ、いつもどかっと大皿に入れて食べている漬物も、
カズシェフのアドバイスでお皿に少しずつ並べると…
赤かぶ漬けの自然な赤色と大根漬けの白色の対比が美しい
目で見て楽しい一皿の完成です。
こちらは、郷土料理御膳!
青森の食文化がぎゅっと詰まっています。
今までに弘前狼ノ森編、弘前石川編、今年4月には今別編を開催し、
青森出身者だけではなく、郷土料理に興味を持っている首都圏の方々に好評で、
毎回満員御礼の大盛況となっているそうです。
お客様もかっちゃもとてもいい顔をしていますね。
かっちゃがシェフとして輝く素敵なイベントです。
■ 青森県の大使館レストランに
ボワヴェールの料理はあくまで青森の予告編と語るシェフ。
本編はぜひ青森県に足を運んで味わって欲しいという思いから
お店のメニューにはあえて青森県の郷土料理を提供していません。
青森の大使館レストランとして、
青森の美味しい食材を食べてもらうことで、
お客様が青森を知るきっかけになりたいという熱い思いを語って頂きました。
美味しい食事とシェフの青森愛が溢れるお話に
心までいっぱいになった一日。
青森と出会う、新しい青森に気づく、青森を楽しむ、
そして、青森のかっちゃがシェフになれる場所がここにありました。
次はどこのかっちゃがシェフになるのか!とても楽しみですね。
東京で青森を感じたくなった方はぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか!
「伝承しナイト」などのイベント情報は、ボワヴェールHPを要チェックです!
<店舗情報>
BOIS VERT(ボワヴェール)
〒105-0003 東京都港区西新橋1-13-4 B1
電話番号:050-5787-4642
HP:http://www.bois-vert.jp/
営業時間:月~金 ランチ 12:00~13:00、ディナー 17:30~23:00
土 17:30~22:00
定休日:日曜、祝日、土曜ランチタイム
by matsu
掲載されている内容は取材当時の情報です。メニュー、料金、営業日など変更になっている可能性がありますので、最新の情報は店舗等に直接お問合せください。