農山漁村で脈々と受け継がれ、歴史、文化、レシピと共に伝承されている郷土料理があります。
お祝い事や不幸ごとがあれば、小さな村や集落には宴会場の様な施設が無かったため、それぞれの自宅を会場として慶弔の儀式を行っていた。
そのため、会場となる自宅では、訪問客が儀式に参加した後で、お酒や料理が振る舞われ、おもてなしされてきた。
その宴会を支えるのは、近所から集まったお母さん方で、それぞれが「裏方」として役割を理解し、協力して、宴会に必要な料理を作り、台所を切り盛りしています。
そんなお母さん方が、合間をぬって食べているのが賄い飯です。
その地域で守られてきた味で、誰もが作れて、それさえあればお腹が満たせる、それが「郷土食」です。
県内様々な地域で今も受け継がれている味があります。数多くあるものの中から、今回は十和田市で伝えられ、「道の駅とわだ・とわだぴあ」の産直でも大人気の賄い飯をご紹介します。
野崎さち子さんの「ひまわり工房」が作る「まぜご飯」、「シソまきおにぎり」、「赤飯」です。
おにぎりや混ぜごはんは、県の特別栽培農産物の認証を受けた低アミロース米「ゆきのはな」と、「あきたこまち」、「あかりもち」を使用し、冷めてもおいしく食べられるように工夫しています。
野崎さん曰く、「私は食べることが大好きなんです。私の料理はこの地域で伝わってきたものです。食べて喜んでくれる人たちには、レシピを教えています。「郷土食」を伝えていくことが私の使命です。」
「私の住む地域では年に一度、料理を持ち寄って新年会を開いています。お年寄りの持ってくる料理には、毎回、食べたことのないものがたくさんあります。昔の人たちは、驚くほど丁寧に下処理して、手間ひまをかけて作っている。先輩たちが元気なうちに、作り方を聞いて、カタチに残して、伝えていきたい」と話す。
「私は美味しいものを食べることが大好きなんです!」と笑顔で話す。さち子さん(写真右)とお姉さん。ひまわり工房にて。
「これからも、ご主人の協力を得て、お姉さんやたくさんの仲間たちと一緒に「郷土食」を伝えていきたい。」
これからの目標は、農家レストラン。
「安くて、美味しい、近所の人たちがいつでも集まれるコミュニティにしたい。」
近い将来、笑顔満開の野崎さち子による農家レストランが誕生する日が来る!?
by トリッキー
「ひまわり工房」
住所:〒034-0212 十和田市大字米田字一本松140-1
電話:0176-28-3737(FAX兼用)
野崎さんの商品が購入できる場所はこちら、
「道の駅とわだ・とわだぴあ」
住所:〒034-0051 青森県十和田市伝法寺平窪37−2
電話:0176-28-3790 FAX:0176-20-8055
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