青森県内でもあまり知られていないのですが、太平洋側の岩手県との県境にある階上町では、全国的にみても貴重な羊(サフォーク種)が飼われています。その肉質はとてもよく、抜群の美味しさです。
青森市内で長年ホームスパンを営んでいる中川さんが、その羊と出会ったのが今年の5月。
それまでは、使いやすい外国産の毛を業者から購入し、紡いで織物をしていました。
長年羊の毛を扱ってきましたが、羊の毛のことは、材料(モノ)としてしかみてきていなかった中川さんが愛情たっぷりと丁寧に育てられている階上の羊をみた瞬間、「私は毛ではなくて、羊が好きだったんだ!」と衝撃を受け、その可愛さに目覚めてしまったようです。
健康状態が毛の質にも現れるようで、階上町の堰合さんの羊は、とても良質とのことでした。さらに「羊は、その土地の気候風土に合った毛の質になる」という興味深いこともおっしゃっていました。
「階上の羊の毛は、弾力があってバネがあり、空気を含んでとても温かいので、太めに織ってショールやコートにしたらいいのでは?」と用途についても色々と思案中。さらに、階上の羊の毛を使ったホームスパンを若い作家さんたちにも広めていきたいとのこと。
そんな中川さんの作品が、11月20日(金)から22日(日)まで、おきな屋佃店「ギャラリーま」で開催される「冬じたく 秋の青森 五人の作家展」でご覧いただくことができます。青森育ちの羊のホームスパンの風合いを体験してみてくださいください。
byさっちゃん
~冬じたく 秋の青森 五人の作家展~
11月20日(金)から22日(日) 10:00~17:00
おきな屋佃店「ギャラリーま」
青森市中佃2-22-6 017-741-7785
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