青森県民がこよなく愛する心の味、津軽煮干しラーメン。
津軽地方のラーメン屋の8割は煮干しベースと言われ、ラーメン好きが多いラーメン王国青森県の成り立ちにおいて、中毒性のある煮干しが寄与していることは間違いありません。
最近、「極」「濃」「鬼」「ドロ」など、スープが泡立ち、色が濁るほどの煮干しを前面に出した超絶煮干しラーメンが台頭しており、煮干しが大好きな青森県民は、こぞって超絶煮干しラーメンを求め、食べ比べを楽しんでいます。
そのような中でも、煮干し本来の旨みが際立つ、透き通るようなあっさりスープのラーメンも相変わらずの存在感で王道を歩んでいます。ここではあえて「澄(すみ)にぼし」と呼びましょう。
スープが泡立ち、色が濁るほどの超絶煮干しが増えれば増えるほど、その透明感のある澄にぼしのスープはますます輝きを増しているようにも見えます。
青森市浪岡の「支那そば家」は、創業8年目で比較的新しい店ですが、澄にぼしの支那そばのみで勝負しています。
店主の太田勲さん本人が化学調味料が苦手な身体であり、自分でも食べられるおいしいラーメンを目指したところ、現在の味に落ち着いたとのことです。
ラーメン業界では、一般的に1杯のラーメンに約8グラムの塩分が入っていると言われますが、支那そば家は4.2グラムに抑えています。煮干しの味がしっかり出て、風味豊かなコクがあり、塩分が控え目とは思えないしっかりした澄にぼし。このスープに合うように改良を重ねた外注のちぢれ麺が抜群に合います。
「ここに来るお客さんは、子供がスープを飲み干しても怒らない人が多いよ」と店主の太田さん。ぜひ手間ひまをかけた澄にぼしをお試しください。
<支那そば家>
住 所 青森県青森市浪岡大字徳才子字福田6-6
電 話 0172-62-0346
営業時間 11時~17時
定 休 日 月曜日~木曜日
by りんごすたー
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