
今から2か月ほど前、尻屋崎の大自然の中で逞しく生きている県の天然記念物「寒立馬」の姿を見て、冬の「アタカ」にいる寒立馬にも会いたいと思っていたところ、たまたまチャンスが訪れ再会することができました。
尻屋崎は、本州最北の下北半島の右側の突端に位置し、東北新幹線の七戸十和田駅から車で2時間30分くらいです。
寒立馬は、春から秋にかけては尻屋崎の繁みの中などを寝床に自由に過ごしていますが、12月~3月の厳寒期は、防風林で囲まれた越冬放牧地の「アタカ」に移動し、春が訪れるのを待ちます。
「アタカ」は、誰でも自由に入ることができ、私たち以外の見学者も何組がいました。
時折雪が舞う尻屋崎の風は、身を伐るような冷たさでしたが、津軽海峡と太平洋を背景にした真っ白な雪原で、雪の中から草をかき出しながら黙々と食べる姿をカメラで撮影したり、人懐こい子馬と戯れていると、寒いのも時間が経つのも忘れてしまいます。お別れするのがとても名残惜しかったです。

平成7年には9頭まで激減した寒立馬ですが、保護の観点から今は村が所有し、今年は2頭の子馬を含む26頭の「寒立馬」がアタカに放牧されています。
驚いたことに、アタカにいるのは子馬を除き全て雌馬。何頭かの馬のお腹には赤ちゃんがいて、今年の春は10頭ほどの子馬が生まれるそうです。
次は、子馬の生まれた頃に是非訪れたいです。

byさっちゃん