りんご王国の青森には、りんごと並んで生産量日本一の果物があります。
それが「あんず」です。
完熟のあんずは優しいオレンジ色。
灯籠にともる灯りのような優しい色合いです。
中国の山岳地帯原産のあんずは涼しい気候を好み、国内では、同じく涼しい気候を好むりんごの産地と分布が一致しています。そのため、りんごの主産地である青森県や長野県で国内生産量の9割以上を占めています。
青森の主要品種はなんといっても南部在来種「八助」。
「八助」が終わると大玉で豊産性の「新潟大実」へと品種が変わりますが、甘さと酸味のバランスがよく、生食でも梅漬けなどに加工をしても美味しいのはやはり「八助」。
南部町から八助が届いたので、八助のアプリコットジャムを作りました!
半分に割り、種をとった八助を砂糖と一緒に火にかけると、甘酸っぱい爽やかな香りが漂います。
10分もすれば果実が崩れてきて、照りも出てきます。
完成したジャムはバターと一緒にパンにのせて。
熱い夏の日にぴったりな見た目にも爽やかな朝食の出来上がりです。
酸味のあるジャムとバターのコクがなんともいえないハーモニー!笑
乳製品と非常に相性がいいので、ミルクティーにアプリコットジャムを入れて飲むのもおすすめです。
八助の収獲時期はもうそろそろ終わりなので、生の果実は出回らなくなってきますが、これからは八助の梅漬けが楽しめる時期となります。
八助の主産地である南部町周辺では、あんずで梅干しを作る文化があり、時期になると産地直売所に八助の梅漬けがずらっと並びます。都内では青森県のアンテナショップ「あおもり北彩館」で購入することもできますよ。
青森のあんず、ぜひご賞味あれ!
by matsu
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