鰺ヶ沢町の風丸農場で作られる農家が干したリンゴ。
その形はコロンとした櫛形で、切ったリンゴをそのまま干したのが一見してわかる外観です。

一口かむとリンゴの甘い香りが広がります。モチモチとかみごたえのある食感で、噛めば噛むほど味わい深く、ほどよく凝縮されたリンゴの甘味と酸味が染み出てきます。

乾燥する際、最初はちょうど良い加減を探るのに苦労したそうですが、リンゴの剪定枝を燃料にした薪ストーブを用い、低温でじっくり乾燥させることで、独特の食感や味わいとなりました。
この商品、地域一帯に降ったひょうによって、傷つき、売り物にならなくなってしまったりんごを、苦肉の策で干してみたところ、大ヒット商品へと成長したのだそうです。
今回、写真でご紹介しているのは、「ふじ」ですが、そのほかにも、王林、ジョナゴールド、むつ、など品種ごとに10種類以上がラインアップ。品種ごとに味も香りも、酸味も甘味も異なるので、食べ比べすると楽しいですよ。

風丸農場は、りんごをはじめとして、米や大豆などを大規模に手掛けています。そんな風丸農場の農場主の木村才樹さんが目指しているのは、生活者と生産者が一緒につくる新しい農業。木村さんは、首都圏の企業や学生グループを受け入れ、農業体験を通して交流を深めています。
農作物づくりだけではなく、生活者との関係づくりにも取り組んでいる木村さんの活動からも目が離せませんね。
<問合せ先>
風丸農場【有限会社 白神アグリサービス】
住所:鰺ケ沢町大字建石町字大曲1-1
電話:0173-82-5421
HP:http://www.kazemaru-nojo.com/
by はっしー