青森県津軽地方は決して”そば”の産地として有名なわけではありませんが、なぜかしっかりと”そば”文化が根付いています。共通しているのは柔らかな食感で、津軽地方に住む人々にとってはこれがスタンダードだった時代もあります。
雲谷そばと、津軽そばと、ぼんじゅそば
「津軽そば」は、津軽地方に古くから伝わるそばの製法を全般を指していて、つなぎに大豆を使ったそば。弘前の三忠食堂がおなじみです。
「雲谷そば」は、そばの栽培が盛んだった青森市雲谷地区そば粉100%でつなぎなしのそば。酸ヶ湯温泉鬼面庵の酸ヶ湯そばなどもこの雲谷そばの系統になると思います。
「ぼんじゅそば」は、五所川原市の竹鼻製麺所製で、梵珠山の天然地下水を使い、つなぎに小麦粉を使ったそば。竹鼻製麺所の直営店などで食べることができます。
大谷製麺工場直売所の雲谷そば
今回、紹介しているのは青森市の大谷製麺工場直売所の「雲谷そば」です。
大谷製麺工場は大正15年創業の老舗。そばだけではなく、うどん、中華そば、焼きそばも作っており(おいしいです)、青森市に住んでいる限りどこかでここの麵を口にしているはず。その大谷製麺所の古川の直売所は、3年前に長く慣れ親しんだいろは通りからニコニコ通りへと移転しましたが、その味は変わらず私たちを楽しませてくれています。
口の中に入れるとほろほろ崩れる食感は優しく、そば粉100%のそばの風味がしっかりと美味しい。私が子どもの頃から親しんだそばです。
大谷製麺工場直売所の一番人気は「かき揚げ山菜雲谷そば」。かき揚げも山菜も特別なものではありませんが、それが美味しい。昔から普通に食べてきたものだけに、当たり前のものだからこその美味しさがあると思います。
雲谷そば全部のせバージョン
試しにやってみました「全部乗せ」。(笑)
山菜うどんをベースに、このお店のトッピング「えび天、かきあげ天、揚げ玉、たまご」を全部乗せてみました。天ぷらものが3つもあって少しやり過ぎています(笑)。揚げ玉で油感が増してしまったので、それがなければちょっと贅沢な感じでとても楽しいと思います!
by yoshihito
大谷製麺工場直売所 | |
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場所 | 青森県青森市古川1丁目11-1 |
TEL | 017-722-7050 |
Webサイト | 親から子へ、またその子へ伝えたい味~大谷のそば・うどん~ |
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