1000本の楓と2600本の桜が織りなす紅葉が美しい弘前城。
「弘前城菊と紅葉まつり」は13日で閉幕となりますが、紅葉に続いて、これから、雪国ならではの巧みで美しいワザが楽しめます。
雪国ならではの風景
豪雪地帯の津軽地域では、雪の重みや冷たさから樹木を守るために、木材や柔らかい藁などで樹木を囲んだり、枝を吊ったりといった雪囲い・雪吊が伝統的に行われています。
その樹木の置かれた環境、積雪量や風向きなどを考えながら、地域に受け継がれた技で、丁寧に据え付けられます。
約49ヘクタール、東京ドーム10個分の面積を誇る広大な弘前公園内のあちらこちらで、現在作業が続けられています。
弘前公園に隣接する藤田記念庭園でも、機能的でしかも美しい雪国ならではの風景が随所に見られます。
支柱の先端には縄細工
雪吊は、機能性に加えて、美しさも重視されており、木の形や枝ぶりにあわせて吊り方が微妙に工夫されています。
そして、てっぺんを見上げると、支柱の先端に縄細工が。ワラボッチ(藁ぼっち)と言うものだそうです。この美しい飾りは、場所や地域で形が異なり、多種多様な姿を楽しめます。
一本一本丁寧に設置されたその姿は、まさに職人の手による作品ですが、実際に作業をしているのは、弘前市役所公園緑地課の職員さんとのことです(藤田記念庭園は弘前市みどりの協会の職員さん)。
青森県では、庭園はもちろん一般民家でも、手の込んだこだわりの雪吊や雪囲いが見られます。積雪前から楽しめる“雪国ならではの巧みで美しいワザ”。ここにしかないオリジナル作品。
これからの季節、青森県を観光される皆さん、必見です。
by菊花
写真提供:弘前市公園緑地課
一般財団法人 弘前市みどりの協会 | |
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場所 | 青森県弘前市大字下白銀町1-1 |
TEL | 0172-33-8733 |
FAX | 0172-33-8799 |
時間 | 9:00~17:00 ※入園券の販売は16:30まで |
料金 | 大人:310円(250円) 子供:100円(80円) ◆弘前城有料区域・弘前城植物園・藤田記念庭園共通券 大人:510円(460円) 子供:160円(130円) |
Webサイト | 一般財団法人 弘前市みどりの協会 |
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