最近はコーヒーショップを利用する機会が多くなりましたが、たまには喫茶店でゆっくりとコーヒーを飲みたくなる時もあります。青森市にも喫茶店の名店がいくつもありますが、青森市中心部、国道とニコニコ通りをつなぐいろは通りにある「珈琲舎」もその一つです。
「珈琲舎」の不思議な魅力
初めて珈琲舎に入ると、いくつかの不思議な感覚を感じます。まず、お客さんに年配の方がやたらと多い。というかほぼ年配の方。
そして、このお店には、基本的にカウンター席とカウンターに平行している壁を背にしたテーブル席しかないため、お客さんが2列に並んで座っていること。
最後に、店内に津軽弁があふれていること。
おかしいところがあるわけではありませんが、なぜか不思議な感覚を覚えます。
そしてそれが魅力だったりもします。
このお店はもともと、青森の名店「喫茶マロン」の焙煎室として作られました。
そのため、本来はコーヒーの立ち飲みができる程度の設計でしたが、お客さまからの「椅子はないの?」という声にこたえて椅子が1つ2つと増えていき、「パンはないの」という声にこたえて軽食メニューが1つ2つと増えていき、そして今のスタイルになったそうです。やさしいお店です。
「珈琲舎」の魅力的なコーヒー
「珈琲舎」の深く濃いコーヒーはまた格別の味わいです。
その美味しさの秘密は「自家焙煎 深煎り 直火焼き」にあります。鮮度の高い挽き立てのコーヒーを楽しむことができます。「珈琲舎」で使われている焙煎機は決して最新式のものではありません。そのため、お店の方は焙煎している間、焙煎機の前に釘付けになってしまいますが、その日の気温や湿度、豆の状態に合わせて、自分の感覚を頼りに、少しずつ調整をすることができるのだそうです。
「美味しいかどうかはお客様が決めること。お客様に喜んでもらいたいだけです」
そう話すお店の方の謙虚な優しさが心にしみる素敵な喫茶店です。
by yoshihito
珈琲舎 | |
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場所 | 青森市古川1-10-10 |
TEL | 017-776-8383 |
時間 | 9:00~11:00 13:00〜16:00 |
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