このところの青森は、春が近づいてきているような、そんな穏やかで暖かさすら感じられる日もあり、季節はまだまだ冬だと思い知らされる寒さの日もあり、春の訪れを待ち遠しく感じている方も多いと思います。青森の春といえば、やっぱり「弘前さくらまつり」でしょうか。今年は4月21日から5月6日まで開催されますね。そして春は美味しい山菜も食べられる季節。「ばっけ」と呼ばれるフキノトウに始まり、「みず」や「根曲がり竹」も出始めます。
でも、今日ご紹介するのは弘前の桜でも、美味しい山菜料理でもありません。弘前市の郊外にある釣り堀「追の沢マス釣り場」で販売されているニジマスの唐揚げ「フライドニジマス」です。岩木山の麓にあるこの釣り堀。冬期間は休業していて、春を迎えた4月下旬から営業を開始します。ちなみに、「フライドニジマス」は私が勝手に呼んでいるものであり、通称ではありませんのでご了承ください。
この看板に見覚えのある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そしてこの入口。
この坂を登りきると、釣り堀が広がっています。
天気のよい日に、山の爽やかな空気に包まれ、のんびりと釣りをするのがとても気持ちよくて、休みの日にはけっこう混み合っています。
そうして釣り堀で過ごすのもおすすめなのですが、今回ご紹介するのは、この釣り堀で釣れるニジマスの唐揚げ「フライドニジマス」です。実はこの唐揚げ、釣り堀で釣らなくても買えるんです。この唐揚げが食べたくて、そのためだけに訪れることもあります。
釣り堀を楽しんだときは釣ったニジマスを、唐揚げだけを買いに行くと、生け簀から生きたニジマスを水揚げして調理してくれます。
ニジマスの飼育に最適な条件の沢の水を生け簀に引いているため、とても活きのいいニジマスです。
内臓を取り除き、ぶつ切りにして粉をまぶします。ぶつ切りにして揚げるのも、ここの唐揚げの特徴です。手早く捌き、あっという間に粉がまぶされ、ほんの数分で油の中へ。
高温の油で、長めの時間をかけて骨までサクサク食べられるように揚げます。身からも水分が抜け、旨味が残ります。
そして、塩辛くならないように数種類をブレンドした塩で味付けして完成!持ち帰り用は紙袋に入れてくれます。
カラッと揚げてあるので冷めても美味しく食べられますが、やっぱり揚げたては格別の美味しさです。絶妙な塩味が新鮮なニジマスの旨味を引き立てるので、手が止まらなくなるおいしさ。家まで持ち帰るつもりが、ついつい帰りの車のなかで食べてしまうこともありました。
子どもと一緒に釣りをし、お土産に唐揚げを持ち帰るのも楽しみかたのひとつですし、岩木山方面にドライブに出かけ、おやつ代わりにテイクアウトしてつまむこともできます。もちろん、家に持ち帰って酒のつまみにするのもいいですよね。
そしてなんと、この釣り堀にはもうひとつのおすすめ、流しそうめんがあります。レトロな流しそうめん機(?)で、キリッと冷たい沢の水に流れるそうめんを特製のタレにつけて食べるという、ここでしか味わえない美味しさです。唐揚げの調理を待つ間にちょっと味わってみてはいかがでしょうか。
でも、この釣り堀がオープンするのは、4月下旬。ちょっと早めのご紹介になってしまいましたが、青森に待ち遠しい春が訪れたら、「フライドニジマス」を買いに行ってみてください。なお、先ほども言いましたが、「フライドニジマス」は通称でもなんでもありません。注文するときは「ニジマスの唐揚げ」と伝えてください。
byだーくほーす
追の沢マス釣り場 | |
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場所 | 青森県弘前市百沢字岩木山2279 |
TEL | 0172‐83‐2625 |
時間 | 営業時間9:00~16:00 |
料金 | 釣り堀 ニジマス5匹 1300円(竿、エサ代込) 釣ったニジマスの唐揚げ 調理代 1匹80円 唐揚げを購入する場合 500グラム/1000円 1キログラム/1900円 |
その他 | 営業期間は4月下旬から10月下旬 積雪量や天候により前後しますので、事前にお電話でご確認ください。なお、休業中は電話は不通となります。 唐揚げのテイクアウトについては、釣り堀が混雑していると調理に時間がかかりますので、電話のご予約をお願いいたします。 |
掲載されている内容は取材当時の情報です。メニュー、料金、営業日など変更になっている可能性がありますので、最新の情報は店舗等に直接お問合せください。