「ペン画」という絵画の表現方法をご存知ですか?
文字通り主にペンを使用して描かれるもので、線が織りなす細密で幻想的な表現が魅力的な絵画です。
そのペン画を描くむつ市出身のアーティスト川口 絵里衣さんをご紹介します。
川口 絵里衣さんは1990年生まれでむつ市出身。
アパレルファッションデザイナーを経て、2015年からペン画アーティスト、イラストレーターとして活動を開始。川口さんは人物・模様・植物・動物などを中心に描いています。
以下、インタビュー形式でご紹介したいと思います。
Q:ペン画を描き始めたきっかけはなんですか。いつ頃ですか。
アパレルファッションデザイナーの仕事している合間に独学で描き始めたのがきっかけです。 水彩やペン、アクリルなど身近にあった道具を無知ながら触って試してみることの繰り返しでした。
中学生の頃に田島昭宇さんが作画を担当している漫画があって、その絵をすごく練習していました。
(写真は一番最初に描いたクジャクの鉛筆画)
Q:作品のテーマやコンセプトはなんですか。
女性を描くことが多いです。特に女性が目を瞑りかけている儚い表情が好きです。
ペン画の細密さと人の表情の細密さを表現しています。
(写真は今後展示する作品)
Q:使用している道具を教えてください。
PILOT社のHI-TEC-Cの0.25mm、0.3mm、0.5mmを部分によって使い分けています。
陰影の部分には鉛筆を使っています。
Q:1作品あたり、どれくらいの時間で仕上げていますか。
大きさにもよりますが、サムホールサイズ(22.7cm×15.8cm)で3〜5時間くらいです。
Q:描くときに意識していることはありますか。
黒一色のペン画なので、塗り潰し、線、点描などのタッチの違いと白と黒のコントラストに気を付けて描いています。点描の隣に点描が続かないようになどもそうです。
ペン画はモノクロ一本で表現するので、どうしても色のある絵に惹かれます(笑)。 今後はペン画+何かの、何かを自分のオリジナルとして見つけ出したいです。
Q:どのような仕事が多いですか。
ファッション誌などのイラストカットや表紙を描いたりしています。DTP(DeskTop Publishing)の仕事もしています。
Q:今後の展示会等の予定はありますか。
9月までに10個ほど決まっています。ぜひ足を運んでペン画の細密な部分と幻想的な部分を見ていただけたらと思います。ペン画は細密画なので、近くで見て細かさを見てもらうのも嬉しいのですが、少し距離をとって全体を見ると描いてないものが見えたり色が見えたりすることもあるんです。あとは女性の顔のなかの陰影とペン画の部分のコントラストも見て欲しいです。
<今後の展示スケジュール>
・3月28日〜4月3日 新宿伊勢丹本館5階アートギャラリー 「ニッポン!イケメン、イケジョ」
・4月10日〜15日 アートコンプレックスセンター 「異端への誘惑 Ⅵ」
・5月2日〜8日 新宿伊勢丹本館5階アートギャラリー 「たまらなく可愛い展」
・5月9日〜13日 新宿伊勢丹本館5階アートギャラリー 「骨のあるアート展」
・5月12日〜25日 八犬堂ギャラリー 「四美神展」
・6月16日〜25日 八犬堂ギャラリー 「たんざく展」
・6月27日〜7月3日 新宿伊勢丹本館5階アートギャラリー 「たんざく展」
・8月8日〜13日 名古屋松坂屋南館オルガン広場 「2018ヤングアーティスト旋風」
・8月15日〜21日 新宿伊勢丹本館5階アートギャラリー 「アートのチカラ選抜展」
・9月12日〜17日 東京芸術劇場 池袋 「KENZAN2018」
Q:今後の目標や挑戦してみたいことなどを教えてください。
一度パリで展示させていただく機会があったので、次はアジアで展示してみたいです。他ではショーウインドウを自分の絵の世界にしてみたいです。
Q:最後に絵を上手に描くコツを教えてください。
とにかく描く!たくさん描くと本当に上達します!最初は見様見真似でも描いているうちにちょっとしたテクニックや気付きでどんどん良い方向に変わっていくと思います。
青森県出身のアーティストとして今後の活躍に期待ですね!
by きむにぃ
川口 絵里衣 MAIL:kawaguchielly@gmail.com | |
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Webサイト | 公式サイト オンラインショップ |
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