木々が落葉し、冷たい雨が降るこの時期は、秋の黄色や赤の色彩が名残惜しく感じられます。
そんなはざまの季節にご紹介したいのが、鰺ヶ沢町の「深谷の栗」で作ったお菓子です。
深谷は、白神山地のお膝元の、山あいの地区。
数十年ほど前から地元の方々が植えた栗が育ち、今は立派な栗林が広がっています。
毎年、たくさんの栗が実るのですが、自家消費や生栗の無人販売(10月中旬頃で終了)のみで、消費しきれなかったそう。
そんな、白神の恵みが詰まった和栗をなんとか活用できないかと考えた町の観光協会が、地元のお菓子屋さんに呼びかけ、深谷の栗を使ったお菓子を開発したのが2015年のこと。
今年も、店頭に栗菓子が並ぶ季節になりました。
まずは、和菓子、「銘菓の店 山ざき」さんから。
栗を茹で、実をくり抜き、火取り(砂糖と合わせて火にかけ加熱すること)して、さらしで包み、成型するという工程を経て作られるのがこちらの栗茶巾です。
一般的な栗茶巾は、栗以外にも白餡などを使用して作られるそうですが、こちらの栗茶巾の原材料は、栗と砂糖のみ!
とてもシンプルで、ぜいたくな作り方なのです。
特別にできたてホカホカをいただきました。
しっとりホロホロの食感の次に、驚くほど濃厚な栗の味と香りが広がりました。
山崎さんが一番こだわったのが「栗の味を引き立てる甘さ(砂糖)の加減」だったというのも納得です。
その他にも、こちらでは、深谷の栗を使った、どら焼きや、最中、当ブログでも以前紹介したケーキ・ド・大福などが販売されています。
次は、洋菓子。「お菓子工房 たつや」さんです。
栗を使った洋菓子といえば、ご存知、モンブラン!お店のショーケースでもかなり目立つところに並んでいました。
栗濃度の高いマロンクリームで、一口食べた瞬間から甘みと香りが楽しめました。
なんと、深谷の栗を使った、クリスマス用のホールケーキもあるそうです。
最後にご紹介するのは「ジャージー・ファームズ・ファクトリー」さんの栗アイスです。
甘さ控え目でミルクそのもののような口溶けの良いアイスに栗片がツブツブと。さらに食べ進むと、スプーンの先にゴツンと大きな栗の塊!が当たります。
暖かい家の中で、少しずつ溶かしながら大事に食べたくなるようなアイスでした。
こちらのアイスは、海の駅わんど内のシーポッポさんでのみ販売しているそうです。
ご紹介した商品は、いずれも、栗の収穫後、10月以降から店頭に並び始め、栗のストックが無くなる1月頃には販売終了となるそうです。
あかりが灯ったような優しい黄色と、白神の恵みが詰まった濃厚な風味が特徴の、深谷の栗菓子。この時期、ぜひ、皆さんも確かめてみてください。
byチビスケ
■深谷の栗菓子取扱店舗
銘菓の店 山ざき(栗茶巾)
・本店:青森県西津軽郡鰺ヶ沢町本町59
TEL:0173-72-2002
ホームページ
・K2マート店:青森県西津軽郡鰺ヶ沢町舞戸町字西禿25-2
TEL:0173-72-2730
お菓子工房 たつや(モンブラン)
・本店:青森県西津軽郡鰺ヶ沢町舞戸町字下富田53-1
TEL:0173-72-2857
ホームページ
・パル店:青森県西津軽郡鰺ヶ沢町舞戸町上冨田149-2 パル内
TEL:0173-72-5885
・もりた店(ブーランジェリー):青森県つがる市森田町字舞稚桜4-1 アーストップ内
TEL:0173-26-2284
・柏店:青森県つがる市柏下古川花崎112-1 つがる市農産物直売所内
TEL:0173-25-3360
・ELM店:青森県五所川原市唐笠柳字藤巻517-1 ELMの街ショッピングセンター内
TEL:0173-33-6020
・鶴田店:青森県北津軽郡鶴田町字生松121-2
TEL:0173-22-7161
・青森店(ブーランジェリー):青森県青森市緑3-8-20
TEL:017-762-7553
シーポッポ(栗アイス)
青森県西津軽郡鰺ヶ沢町本町246−4 海の駅わんど内
TEL:0173-72-6661
■「深谷の栗」活用に関する取組のお問い合わせ
一般社団法人 鰺ヶ沢町観光協会
青森県西津軽郡鰺ヶ沢町本町246-4
TEL:0173-72-5004
ホームページ
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