12月です。年賀状やクリスマスカードなど、親しい方やお世話になった方へ向け、筆を執る機会も多いのではないでしょうか?
今回は、そんな時、文字と一緒に押したくなるようなスタンプをご紹介します。
tasogaretyu-さんのスタンプの魅力
作り手は、五所川原市の tasogaretyu-(タソガレチュー)さん。
思わずクスリと笑ってしまうような味わい深い線と、題材選びの妙が魅力です。
まずは、3種類の岩木山から。この違い、わかりますか?
県内3地域、それぞれの地域からの見え方の違いなんです!
岩木山のベストビュー談義になると「おらほから見るお山が一番」と、互いの地域の住民が譲らない。
そんな「並々ならぬ岩木山への愛情の発露」を見事に表現していると思いませんか?
次は力士。
相撲王国の青森。でも持っているのは、塩・・・ではなくて、リンゴにコケシ、ホタテにニンニク!
次は扇ネプタ。
武者絵の中央は津軽為信公、背景には岩木山。よく見ると鷹も飛んでいて、台座にはリンゴが!細かいです!!
他にも、鳩笛やこけし、縄文土器、南部せんべいなど、青森にちなんだスタンプがたくさんあります。
tasogaretyu-さんにお話をうかがったので、以下インタビュー形式でお伝えします。
tasogaretyu-さんインタビュー
Q:スタンプを作りを始めたきっかけは?
10年ほど前に行ったクラフト展で、偶然スタンプ作品を見かけました。絵を書くのが好きだったので、自分にもできるかもと、消しゴムに自動車を彫ってみたら、思ったよりうまくできて。そこからです。
Q:初めから青森を意識した作品を作っていたのですか?
最初はロバやゾウなど動物が多かったです。徐々に、岩木山やリンゴ、ホタテなど彫るようになりました。「力士」も最初は塩を持たせていたのですが、青森名物と組み合わせてみたら?との声でバリエーションが広がりました。
Q:スタンプ作りの道具はどういうものですか?
トレーシングペーパー、消しゴム、カッターです。カッターは色々試して、今のような刃先が長いものに落ち着きました。
Q:スタンプを作る上で一番のこだわりは何ですか?
二次元に見えるようにすること、です。二次元を立体的に見せる手法は色々あると思いますが、自分は平面的に見せたいです。
Q:今後作ってみたい題材は何ですか?
扇ネプタを作ったので、五所川原立佞武多や青森ネブタを作ってみたいです。立佞武多は長いスタンプになるかも。
奥田民生が好きだというtasogaretyu-さん。これからも自然体で細く長く作り続けていきたいそうです。
お会いした時、自作のスタンプを押した「I LOVE 青森」Tシャツを着ていらしたのですが、よく見ると、真ん中の赤いのは、リンゴでした!
落ち着いた穏やかなお人柄の中に見えるユーモアとスタンプ作りへの真摯な姿勢。進化して深化するスタンプの秘密に、少し触れられたような気がしました。
この時、白紙の年賀状を持参していた私。原版(ハガキ大)を押させていただくという貴重な体験をしました。
バーン!
原版は、迫力が違いました。投函できません。もう、我が家の家宝決定です!
三ノ月舎 クレノタソガレ展2018(12月1日~12月31日)
そんなtasogaretyu-さんのスタンプを5年ほど前から取り扱っているのが、青森市の雑貨店、三ノ月舎(みのつきしゃ)さん。
現在「クレノ タソガレ展」として、青森感満載のスタンプの他、年賀状にぴったりな来年の干支など、約40種類のスタンプを解説付きで展示・販売しています。
店内での解説はこんな感じです。
ちなみに、三ノ月舎さんの紙のお買物袋にはスタンプが。これも、店内に飾ってある福助をtasogaretyu-さんがスタンプ化したものなのだそうです。
歳の瀬に、あの人の笑顔を想いながら、tasogaretyu-さんのスタンプをポン!
文字以上に、伝わるものがあるかもしれません。
byチビスケ
三ノ月舎(みのつきしゃ) | |
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場所 | 青森市柳川1-2-3 青森駅ビルラビナ 2階 |
TEL | 017-774-3033 |
FAX | 017-774-3033 |
時間 | 10:00~20:00 |
料金 | tasogaretyu-さんスタンプ(サイズにより値段が異なります) ・約3×3cm×1.5cm:540円 ・約6×3cm×1.5cm:648円 (2018年12月10日現在、消費税込価格) |
Webサイト | ホームページ ,ブログ(みのつき日記) ,Facebook ,Twitter ,Instagram |
その他 | 「クレノ タソガレ展2018」は12月31日(月)まで |
掲載されている内容は取材当時の情報です。メニュー、料金、営業日など変更になっている可能性がありますので、最新の情報は店舗等に直接お問合せください。