ここ最近、ニュースなどで「インバウンド」という言葉をよく耳にするようになりました。
その中でも青森県は、外国人の観光客数が急激に伸びている代表例として、よく紹介されていますね。
実際、青森に住んでいると、外国人の旅行者の方々が増えたなあと、肌で実感。
そこで今回は、外国人観光客のみなさまが、一体どんなものを青森で買っているのか、青森市にある青森県観光物産館アスパム1階の「青森県地場セレクト」中山さんに、いま外国人観光客のみなさまに売れている商品を紹介してもらいました!


まず、最初に中山さんが「日本人より外国の方に売れている商品で、まず思いつくのはこれですね」と紹介していただいたのが、いきなり意外な、

弘前市の地域ブランドのとうもろこし「嶽きみ」(だけきみ)!
この商品は、茹でた嶽きみを真空パックしたもの。
中山さんいわく、外国の方は、これが調理済みと知ると、買ってその場で食べるんだそうです。日本人のアイスクリーム的な感覚なんですかね。

続いて紹介していただいたのは、さらに意外でした。

脇野沢の焼干し!焼干し!?
どういうこと?と戸惑っていると、中山さんは「これも、買ったらすぐ開けて、みんなでシェア食いしてますね」とのこと。たしかにわかる。美味しいけど!
「いわしはともかく、サバの焼干しは大きくて結構固いんですが、それでもバリバリ食べてますよ」

「あ、あと、その場で食べると言えば、こちらのカリポリは鉄板ですね」

売り場にあった味は6種類で、1番の売れ筋はガーリック。最近は津軽海峡の塩も売れているそうです。
「試食して、複数個買って、1つはその場でさらに開けて食べて、あとはお土産にしているみたいですね」
なるほど。やはり中身が見える系はその場で食べる系なんですね。
「試食できるものでは、最近はこれも売れています」と紹介していただいたのが、

フリーズドライアップルのお菓子、「りんご桜の里」。
こちらも、日本人外国人問わず人気だそうで、「試食したら大体買ってもらえるんです」という言葉に釣られて試食したのですが、

まあ、これは買ってしまいますよ。
試食したのは「ふじ」のドライフルーツだったのですが、「7品種のりんごでそれぞれ全然味が違うんですよ」とか言われたら、7種類入ったのを食べてみたくなるし、ふじは実際おいしいし、ドライなのにしっかりとりんごだし。
重さも軽いので、外国旅行のお土産としても買いやすそうですね。
「あと、お土産で冬場にとにかく売れるのがこちらですね」

「こちらは特に中国や台湾の方々に人気で、パッケージデザインや値ごろ感だったり、『青森県産』『津軽』と漢字で書いてあるので読める、というのも良いみたいですよ」
なるほど。確かに言われてみれば、周りの人に配る用にまとめて買うにはちょうどいい感じ。
ちなみに中身は、青森県産のりんごを使ったドライアップルにチョコレートをトッピングしたもの。1つ1つが大きめで食べごたえもあります。

「食べ物系以外だと、この前の春節に人気だったのは、干支ねぶたでした」

「中国や台湾の方は干支文化なので、わかるんですね。自分の干支だったり、龍を買っていく方もいます」
「それから、今年に入って、特に中国や台湾は、若い方が増えてきました。そのため、日本の『かわいい』ものを好んで買っていきますね」


「『金山焼』は金という縁起の良い字が入っていることもあって、漢字圏の方に人気ですね」
なるほど。勉強になります。
ここで、逆に日本人には売れるけど、外国の方には売れない、という商品を聞いてみたところ、2つの商品を教えてくださいました。


八戸サバ缶バーは、おしゃれなデザインと、最近のサバ缶ブームとも相まって、一時かなりの品薄状態が続いていると聞いていたのですが。ビビっとくるポイントが違うんでしょうか。あと単純に重い、ってのもあるのかな。
というわけで、興味本位で色々聞いてみたのですが、外国の方に売れるものも意外、売れないものも意外という、意外づくしの結果となりました。
これから大型クルーズ客船が来る時期になると、欧米系の方が増えるので、また違うものが売れそうな気もします。定期的にリサーチしたいですね。
というわけで、今回はここまで。
色々と教えてくれた中山さん、ありがとうございました!
by かろ玉子

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