JR青森駅から歩いて5分のところにある「ウィーン菓子シュトラウス」。
昭和62年に営業を開始して以来、全国から多くのリピーターがこの店のザッハートルテを目指してやってくるそうです。
その味わいは、芸術の都ウィーンで600軒以上にもおよぶカフェの中でも有名な「カフェ・ザッハー」に勝るとも劣らないと言われています。

ザッハートルテの特徴は、チョコレートの濃厚な甘さと、アプリコットジャムの甘酸っぱさにあり、口の中で絶妙なハーモニーを奏でます。
シュトラウスのザッハートルテは、大理石の上でテンパリングしたチョコレートの表面がザラザラしている点と、スポンジの中にアプリコットジャムが練りこまれているところは本場のものと変わらないと絶賛する声が多いそうです。
本場オーストリアで、チョコレートケーキの王様と称されるザッハートルテは、どのように青森市に伝わったのでしょうか。

それは、カフェのオーナーが自らオーストリアに渡り、王宮に献上する伝統菓子を作る技術を得るため7年間修行し、オーストリア国家試験を経て、見事「コンディトア・マイスター」の資格を取得したことに始まります。
帰国後、迷うことなく青森に戻り、昭和62年「ウィーン菓子シュトラウス」を開業しました。
当時、青森市内には喫茶店がたくさんありましたが、「ぜひ青森市のみなさんにウィーンの雰囲気を感じながら、本場のザッハートルテを味わって欲しかった」と話していたそうです。
カフェは1階に入り口があり、階段をのぼって2階に上がります。
最初に見えるのが、ケーキの入ったショーケースです。

ショーケースには、ザッハートルテの他にアップフェルシュトゥルーデルなど、ウィーンの伝統的なケーキが並んでいます。
そのまま進むとカフェスペースになっています。

まるで“ハプスブルグ家”の王宮を思わせるような店内装飾は素晴らしく、奥にはグランドピアノもあり、モーツァルトやシュトラウスの音楽が聞こえてきそうな空間で、贅沢な時間を過ごすことができます。
そして、ここで味わいたいのがザッハートルテ。それに合わせて飲みたいのがヴィーナーメランジェです。エスプレッソにミルクを加え、ミルクの泡をのせたものです。

日本国内で本場のザッハトルテを味わえるところは少なく、ザッハトルテとヴィーナーメランジェのセットを味わうためだけに来店するリピーターが日本全国にいるそうです。
新年度が始まり、何かと忙しい日々が続きますが、たまには、ゆっくり、美味しいケーキと飲み物に浸りながら、優雅な時間を過ごしたいものですね。
by トリッキー
ウィーン菓子シュトラウス | |
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場所 | 青森県青森市新町1丁目13番21号 |
TEL | 017-722-1661 |
時間 | 11:00〜17:30 |
Webサイト | ウィーン菓子シュトラウス |
その他 | 定休日:月曜日 |
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