初夏に入り、梅雨の足音が聞こえてきそうな季節になりましたね。
そんなシーズンをすっきり乗り切れそうな、素敵なカフェをご紹介します。
野辺地町にある、オーガニックコーヒーとヴィーガンスイーツのお店
「自遊木民族珈琲(じゆうぼくみんぞくこーひー)」さんです。
野辺地町の中ほど、青い森鉄道線路側の国道4号線沿いに立つこちらの看板が目印。
お店の入り口は故郷の実家に帰ってきたような、どこか温かく懐かしい雰囲気が立ちこめています。
靴を脱いでお店に入ると、すぐ目の前にコーヒーカウンターが。
木のぬくもりが伝わってきます。
帰郷のきっかけは「大好きなコーヒーを次世代にも伝えたい」という想い
お店を開くきっかけのひとつとなったのが、東日本大震災。
当時県外でコーヒーメーカーなどに勤めていたオーナーは、未曾有の災害で居場所を失う人々の状況を見て、自分の故郷がなくなることに危機感を感じたそうです。
それから地元 野辺地町へ戻り、約2年前に、空き家を改装して奥様と2人でこのお店を開きました。
大震災を経験して、これまでの価値観が大きく変わったというオーナー。
大好きなコーヒーのおいしさと楽しさを、次の世代にも伝えたいという想いから、エコやオーガニックにこだわった、自然によりそう暮らしをしています。
スリランカなど、国外アジアでの生活経験があるオーナーが選りすぐったコーヒー豆たち。
環境負荷の少ない栽培方法や、フェアトレードにこだわって産地を選んでいるそうです。
また、繰り返し使えるステンレスのコーヒーフィルターで抽出したり、豆のカスを畑の肥料に使ったりして、なるべくゴミを出さない取り組みをしています。
常時数種類のコーヒー豆から、自分の好みに合ったものを選ぶことができます。
今回チョイスしたミャンマー産の豆を使ったこのコーヒーは、ぶどうのようなフルーティーな風味かつすっきりとした味わい。
カップは、「ククサ」という白樺のコブをくりぬいて作った北欧フィンランドの民芸品が元になっているそう。
ククサには「贈られた人は幸せになる」という言い伝えがあり、木から生まれるコーヒーを木で包んで、お客様に一杯の幸せを届けたい、というオーナーの思いが込められています。
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コーヒー以外にも、お店こだわりのごはん、スイーツ、ドリンクがあるので一部をご紹介します。
こちらは土日限定で食べられるごはんメニュー。
なるべく季節の食材を使うことにこだわっているので、メニューがきっちり決まっているわけではなく、この日は「南インドカレー定食」。
お店オリジナルのスパイスが効いたカレーは、一口食べるごとに元気がみなぎってきます。
台湾スイーツでおなじみ「豆花(トウファ)」はお店手作り。
ぷるぷるのお豆腐とタピオカ、お手製のあんこが入っています。
ナチュラルでやさしい甘みはコーヒーとの相性抜群です。
なんと、こちらで提供しているメニューはすべてヴィーガン(動物性たんぱく質を使わない食事)で、生産時に資源を大量消費するといわれている肉類・卵・乳製品は一切使用していないそうです。
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ここでは全て紹介しきれないほど、こだわりと想いがつまった素敵なお店です。
コーヒー片手に、ここでゆっくりとした時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。
ドリンクと一部のスイーツはテイクアウト可なので、ドライブがてら気軽に立ち寄ることもできます。
また、コーヒー豆など、店頭やお店HPで販売している商品もありますのでぜひチェックしてみてください。
なお、お店に関するお問い合わせは、下記お店HPまたはFacebook・Instagramのメッセージ欄からのみ受け付けています。
ゆるーく営業しています、とのことですので、営業状況については毎月アップされる営業カレンダー等をご確認ください。
by ぐき子
自遊木民族珈琲 | |
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場所 | 青森県上北郡野辺地町字家ノ上90 |
TEL | お問い合わせは下記webサイトのメッセージでのみ受け付けしています |
時間 | 下記webサイトにてお店の営業カレンダーをご確認ください |
Webサイト | 自遊木民族珈琲HP 自遊木民族珈琲Facebook 自遊木民族珈琲Instagram |
掲載されている内容は取材当時の情報です。メニュー、料金、営業日など変更になっている可能性がありますので、最新の情報は店舗等に直接お問合せください。