青森県下北地域の下北ジオパークは、2016年に日本ジオパークの一つとして登録されています。
恐山や仏ヶ浦など、有名な観光地が多くある地域ですが、そのジオパーク内には「ちょっとマイナーだけどスゴイ風景!」が見られるスポットが数多くあります。
今回は主に、自然風景なのに「美しい配列!」というコンセプトで、2つのスポットをご紹介。配列マニアの筆者的にはたまりません。
1.津鼻崎(大間町材木)
本州最北端の町、マグロで有名な大間町と、その南に位置するウニで有名な佐井村。
その境界には、「材木山」という山があります。この辺りは地名も「材木」なのですが、その名前の由来は山の木から材木が獲れるから、ではなく、材木のような岩「柱状節理」が延々と続いている地域だから、と言われています。
この柱状節理は今から2,300万年前~500万年前の「第三紀中新世」の頃にできたといわれています。第三紀中新世は、日本がユーラシア大陸から分離し、日本海が形成された時期。
下北ジオパークの推進員の方にお話しを訊いたところ、溶岩の表面が冷えて固まる際に出来たひび割れが、そのまま地中方向に向かって伸びていくことで、岩が柱状になったもので、その後、波や雨風で浸食され、今のように高さ10mの崖に露出して見られるようになった、とのこと。
この柱状節理は下北半島の西側に多く見られるとのことで、地元の方々は屋根が風で飛ばないよう屋根の上に乗せたり、境界石として使ったりしているんだそうです。
人々の生活の中に組み込まれた配列、ずっと見続けても飽きません。
柱状節理が見られるエリアはこちら。
2.ちぢり浜
こちらはむつ市から風間浦村に入る境界近くにあるスポット。
このちぢり浜は、津軽海峡の荒波が生んだ浸食の色々な地形と生物が観察できる場所です。
まるで人工物!?と思うような紋様が岩のあちこちに浮かび上がっています。
ジオパーク推進員の方いわく、まだ科学的に完全には解明されていないものの、波しぶきが塩分を運んで、岩に付着し、乾燥した部分が脆くなってこのような穴が出来るらしい、とのことでした。
また、個々に住む生物も美しい配列。
ちぢり浜はこのあたり。
満潮の時間は海水に覆われてしまうので、干潮のあたりに行くのがおススメです。
というわけで、配列マニアの筆者が送る神がかったスポット2か所をご紹介しました。
どちらも車で簡単に行ける場所なので、下北のドライブの際にはぜひ立ち寄ってみてくださいね。
(by かろ玉子)
【お問合せ先】むつ市ジオパーク推進課 | |
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TEL | 0175-22-1111 |
Webサイト | 【下北ジオパーク公式サイト】 http://www.shimokita-geopark.com/ |
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