まるごと青森

[熊にげる] これを手に入れると、あなたは熊をみることがなくなります

特産品・お土産 | 2019-12-11 15:58

※「熊にげる」は現在生産されておりません。
 改良版の「熊をぼる」が五所川原市のエコワークさんで生産されています。
【お問合せ先:エコワーク(0173−26−7888)】
(R5.6.28追記)

 

(注意!)野生の熊を二度とみる機会がなくなってもいいという人だけこのブログを読み進めてください

突然ですが、“クマ”といえば皆さんパッと頭に思い浮かぶものは何ですか?

私てんてこ丸は、、、

・世界的に有名な「くまのプー○ん」

・「リラッ○マ」

・ゆるきゃらの火付け役「くまも○」

・LI○Eのメインキャラクター「ブ○ウン」

でした。

どれも見た目が愛くるしく、手触りもフワフワしてそうで可愛らしいキャラクターですよね。

しかし

現実の熊さんはいろんな意味でそんなに可愛いものではなさそうです。

特に、農家の方にとっては熊による被害の経済的・心理的ダメージは深刻です。

他にも、趣味で山菜採りに行きたいけど熊が怖くて行けない。仕事の現場が山林であることが多く、熊に遭遇しないかといつもハラハラする。

など、本物の熊と会うのは、現実的に動物園くらいで充分じゃないでしょうか?

そんな皆さんにオススメしたいのはこれ!!

(テレフォンショッピング的になっていますが、本当にオススメです笑)

価格は350ml 3,500円(税抜)、1L 10,000円(税抜)

「熊にげる」

超ド直球かつゆるそうーなネーミングですが、その中身と効果は全然ゆるくはありません!!

開発者は中泊町で木炭入りの堆肥を製造・販売している合同会社「ツリーワーク」の社長である佐々木嘉幸さん(82歳)。

青森県木炭協会の会長さんでもあります。

 

[なぜ炭屋が熊を逃がすの?]

木炭を作る過程でできる「木酢液(もくさくえき)」というものがあります。木を燃やす時にモクモク(木だけに)とでる煙を冷却して生成されるもので、名前に“酢”とつくだけあって鼻にツーンとくる刺激臭が特徴の液体です。

佐々木さん自身はもちろん、大学や全国燃料協会等の関係機関の協力を得て、この木酢液について研究・調査をしました。

そして

木酢液研究の第一人者である東京大学の谷田貝光克名誉教授に問い合わせたところ、インドでは世界一辛い唐辛子ともいわれる「ブート・ジョロキア」と木酢液を混ぜたゾウを対象とした忌避剤があるということを知りました。

当時、野生動物による被害が多発していた、地元中泊町のためにこれは何か役立つのではないか?と佐々木さんは考えました。

ジョロキアの生育状況を確認する佐々木さん

[熊は体が燃えてしまうという感覚になるらしい]

自分達でもこれは作れそうと考えた佐々木さんは、2017年度に地域総合整備財団(別名、ふるさと財団)の事業に応募し採択を受けて「熊にげる」を製品化しました。

熊にげるの製品化において苦慮したのが、原料の「ブート・ジョロキア」のこと。

栽培したジョロキアを細かく刻み乾燥させた後、粉末にする。

熊にげる10リットル作るのに、約1キロのジョロキアが必要ですが、海外から輸入すると粉末のジョロキア1キロ当たりなんと3万円もするそうです。かなり高いです。

それならばと、自らジョロキアをハウス栽培することにしました。

写真は間もなく栽培が終わる10月末に撮影したもの

また、乾燥させたジョロキアを粉末にする際は、防護マスク、防護服を着用して作業しますが、猛烈な辛さが呼吸器官を刺激するそうです。

熊は非常に嗅覚が鋭く、「熊にげる」を設置している場所から3キロ離れたところでも分かるそうです。そしてその時、熊は

がっぱからだあっつぐなってまるんたあんべしぎだー!!

(てんてこ訳:体が燃えてしまうー!!

という感覚になるそうです。

 

[熊にげるの効果やいかに]

佐々木さんのすごいところは、その謙虚さと探究心です。ただ商品開発したばかりでなく、自ら全国の自治体に協力を仰ぎ、「熊にげる」がどれほどの効果があるのか実証実験を繰り返しています。県内はもちろん、東北や中部地方に佐々木さん自ら赴き「熊にげる」を設置するそうです。

もちろん効果は抜群で、県内ではほぼ100%と言い切っていいほどの熊の忌避効果があるそうです。

設置方法はとても簡単で、熊が来て欲しくない場所の近くに「熊にげる」をぶら下げるだけです。

そのまま入れ物を写真右下のように切ってぶら下げても、液体を染み込ませたタオルをぶら下げてもOKです。

設置方法は非常に簡単。効果は1ヶ月〜2ヶ月持続。

そればかりではなく、ある大学の獣医学部に依頼し、調べてもらったところ熊のほかに、シカ、イノシシ、タヌキ、ハクビシン、アライグマにも同様の効果が見込めるとの報告があったそうです。

また、大手電力会社などから注文が殺到している携帯用のものに関しては、「これを身に着けてから一度も熊に遭遇したことが無い」というコメントが多く寄せられているそうです。

使用後、入ってきた袋に戻し入れると効果は約2〜3ヶ月持続する。 価格は1個1,500円(税抜)

現在「熊にげる」については特許出願中で、公的機関から海外輸出の検討を提案されているほど注目度が高まっているそうです。

熊を寄せ付けたくない人にとっては必携の一品です。

最後に一句

いろいろと 作ってほしい ○にげる

by てんてこ丸

 

 

ツリーワーク(合同会社)
場所青森県北津軽郡中泊町大字中里亀山602
TEL0173-57-9003
FAX0173-57-2833
料金「熊にげる」※ボトル
300ml 3,500円(税抜)
  1L 10,000円(税抜)

「熊にげる」※携帯用
 1個   1,500円(税抜) 

掲載されている内容は取材当時の情報です。メニュー、料金、営業日など変更になっている可能性がありますので、最新の情報は店舗等に直接お問合せください。

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