長く厳しい冬を乗り越えるための生活の知恵や、城下町に息づく息の中から生まれた技術センスがぎゅっと凝縮された青森の伝統工芸。
近年、技術や精神はしっかりと受け継ぎながらも、現代のライフスタイルに合った使いやすくてオシャレな普段使いの愛用品へと進化しています。
そんな青森の工芸品の数々を紹介・販売する「あおもり工芸品展」が現在都内で開催中です。
今日は出展中の工芸品をいくつかご紹介したいと思います。
まず、300年以上の歴史を持つ「津軽塗」です。
津軽塗の代表的な塗り模様は「唐塗」や「七々子塗」ですが、なんと!新しく「カモフラージュ(迷彩)柄」が登場。津軽塗愛用者の青森県民でも「おっ!」と思う一品です。
続いて、日本三大刺し子と呼ばれる「こぎん刺し」と「南部菱刺」。
「こぎん刺し」は親子3世代の刺し子ユニット「三つ豆」の作品が出展。
「伝統的なものを身近に彩る」をコンセプトに、さりげなくワンポイントに刺している主張しすぎないアイテムが多く、普段着やインテリアにも気軽に合わせられます。
一方、「南部菱刺」は同じ大きさの横菱の模様をレンガのように積み重ねていくという技巧でこぎん刺しとははっきりとした違いがあります。菱ごとに色や柄を変えられるのでそれらの組み合わせで様々な表現ができるのが特徴です。
「もったいない」の精神を気軽に身に着けられるのが「南部裂織」や「津軽裂織」です。
古着やボロ布を細かく裂いたものを緯糸に織り込んでまったく新しい布を作り出す。
大切に使われてきた布を使ってより素敵な物を作り、古着に新しい命が吹き込まれた作品は唯一無二の色やデザインが魅力です。ぜひ一つ一つ手にとってじっくり見てほしいです。
この他にも、世界中にファンがいる「BUNACO(ブナコ)」の新商品ランプや、津軽藩より作刀を命ぜられた日本有数の刀鍛冶の名門「二唐刃物鍛造所」が作る切れ味抜群の包丁など、青森ならではの工芸品が出展されていますのでぜひ足を運んでみてください。
場所 | 【日本市 日本橋高島屋S.C.店】 東京都中央区日本橋2-5-1 【AKOMEYA TOKYO in la kagu】 東京都新宿区矢来町67 |
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TEL | 017-734-9375(主催者:青森県商工動労部地域産業課直通) |
時間 | 【日本市 日本橋高島屋S.C.店】 2月5日(水)~3月3日(火)10:30~20:00 【AKOMEYA TOKYO in la kagu】 2月26日(水)~3月9日(月)11:00~20:30 |
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