先日、おうち時間で何か新しいことに挑戦してみたいな~と思いtwitterを見ていたところ、深浦町 円覚寺のこんな投稿を見つけました。
写経といえば、墨や硯、半紙などが必要で少しハードルが高いイメージですが、深浦町 円覚寺では、お気に入りの文房具を使った自宅でできる写経を始めたそうです!
筆者もさっそく自宅の引き出しから愛用の筆ペンを取り出し、挑戦してみました。
Let’s おうちで写経!
まずは、お寺の公式HPから写経のお手本をダウンロード。なぞり書きバージョンと下書きバージョンから好きな方をチョイスします。
ちなみに、文房具だけでなく使う紙も自由でOK。筆者は100円ショップで入手した、ちょっとおしゃれなクラフトペーパーを用意しました♪
お手本に重ねていざスタート!
テレビを消して、心を落ち着けて、般若心経を唱えながら書いていきます。
〈 … はんにゃーはーらーみーたー … 〉
書き終わるまでおよそ1時間。その間は無心で書くことだけに集中できます。
なんだか不思議と心が晴れやかに!
お寺に写経を奉納すると御朱印がもらえる
さらに、希望する方は写経をお寺に郵送または持参すると御朱印がもらえます!今回はせっかくなので、お寺に直接持っていきました。
本堂で副住職に写経をお渡しすると、御朱印を書いてくださいます。
梵字で書かれた珍しい御朱印です。梵字は古代インドのサンスクリット語が起源で、仏様を表現する文字です。
副住職は、人々が自宅で過ごす時間が増えるなかで、お寺として何かできないかと考えたそうです。そこで、敷居が高いと思われがちな写経を、お気に入りの文房具を使って気軽に体験してほしい、と思い今回の取組を始めたとのこと。
お寺に届いた写経には、「自分を見つめ直すきっかけになった」「心が落ち着いた」といったメッセージが添えられていることもあるとか。写経にはマインドフルネスの効果があるようですね。
なお、奉納された写経は2021年7月16日の例大祭でお焚き上げをするそうです。
さらに、お寺の拝観もしてみた
お寺には、奉納されている宝物などを展示した「寺宝館」があります。副住職の案内で館内を見学しながら、お寺や宝物の解説をしてもらいました!
「春光山 円覚寺」は、1152年前に円覚という奈良の山伏が開いたとされます。古来から船乗りたちの厚い信仰を受けた祈祷寺で、嵐から生還した船乗りが奉納したチョンマゲ「髷額」が多数奉納されています。北前船貿易の盛んだった江戸中期から明治中期にかけては、日本海沿岸や瀬戸内からの船の出入りも多く、港の口にあることから「澗口観音(まぐちかんのん)」といわれました。
こういったお寺の解説のほか、「幻の船」といわれた北国船を描いた絵馬や、髪の毛で刺繍した掛け軸、県内最古の建造物である「薬師堂内厨子」などの貴重な展示を、副住職が分かりやすく解説してくださいます。
心のストレッチにもなる写経。
ご自宅のお気に入り文具を持ち出して、気軽に体験してみてはいかがでしょうか。
お話上手な副住職がいるお寺の方にも、ぜひ足を運んでみてください♪
By ぐき子
※「こだわり文具による写経」や「寺宝館」見学の詳細については、お寺の公式HPをご確認ください。
春光山 円覚寺 | |
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場所 | 青森県西津軽郡深浦町深浦字浜町275 |
TEL | 0173-74-2029 |
Webサイト | 公式HP、Twitter、facebook、Instagram |
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