青森県には、卓越した匠の技による伝統工芸品が数多くあります。それらが生まれた歴史的背景、技法、品質、デザイン、用途などは様々ですが、歴史に育まれて来た伝統工芸品を目にしたり、生活に取り入れてみたりすると、不思議と心が安らぐような気がします。
先日、私用で初めて訪れた大鰐町の星野リゾート 界 津軽は、津軽ならではの伝統工芸と伝統文化をふんだんに取り入れたお宿。そのおかげで、実に穏やかでゆったりとしたひとときを過ごすことができました。今回は、星野リゾート 界 津軽でどっぷりと浸かって再発見した、津軽伝統工芸・文化の魅力をご紹介したいと思います。
全41室(5種類)がご当地部屋「津軽こぎんの間」。壁、障子、掛け軸、行灯など、いたるところに津軽こぎんの模様がモダンにあしらわれていました。青森県出身のkoginアーチスト、山端家昌氏によるプロデュースだそうです。各部屋、テーマに選んでいるこぎん模様が異なるのも面白いです。
こちらは、私たち夫婦が泊まった洋室タイプのお部屋です。夜にはこぎん模様が天井に浮かび上がり、幻想的な雰囲気を醸し出していました。
部屋の角にさりげなく、スタイリッシュなBUNACOのランプが置かれています。
その他、キーホルダー、額、カップ&ソーサーやスプーンなどにもこぎん模様が。ふと見れば、クッションの柄もそうでした。
一番印象的だったのが廊下の灯り「木漏れ日Kogin」。こぎん模様が、天窓や壁に情緒たっぷりに映し出されて、とてもロマンチックでしたよ。
「津軽四季の水庭」には、桜とこぎん模様をあしらった津軽金山焼の燈籠が配されており、夜になると水面に燈籠が反射して美しかったです。この水庭は、プロ任せではなくスタッフたち自らが意見を出し合って、季節ごとに演出を変え工夫していらっしゃるそうです。
○津軽三味線
夜9時から20分ほど、ロビーにて津軽三味線の生演奏を聴くことができました。津軽三味線全国チャンピオンの渋谷幸平氏の隣で、とてもお上手に演奏していたのが、実はスタッフの女性と聞いてびっくり!界 津軽14名の従業員の皆さんが、渋谷氏の手ほどきを毎週受けていらっしゃるそうです。この晩の女性スタッフの三味線歴は6年だとか・・・素晴らしい!津軽三味線特有の力強く迫力のある演奏とテンポの良さに酔いしれました。背景の加山又造氏の壁画も圧巻です。
○弘前ねぷた絵
ロビー奥のねぷたギャラリーでは、地元のねぷた絵師さんが描いた華やかな見送り絵が飾られていました。これらの絵は購入することも可能で、その収益は、ねぶた絵師さんの元へ届けられるそうです。
そして、どっぷりと浸かったのはこちらもご同様。40℃程のちょうど良い湯加減なので、大浴場でゆっくりと温泉を楽しむことができました。
お食事には、津軽びいどろや津軽焼の器が使われ、味もすこぶる美味しくて。サービスも非の打ちどころがなく、本当に快適な滞在となりました。
今回、私が利用させて頂いたのは、星野リゾートキャンペーン「地域限定優待」です。青森県・秋田県・岩手県・山形県・宮城県・福島県在住の方は、4月28日までWEB予約にて、地域限定最大30%オフの優待を受けることが可能なのです。地元の魅力を再発見する良い機会かもしれません。
By バムセ
大鰐温泉 星野リゾート 界 津軽 | |
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場所 | 青森県津軽郡大鰐町大鰐字上牡丹森36−1 |
TEL | 0570-073-011 |
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