イラストレーター佐々木芳丸氏によって、津軽周辺を背景に描かれた個性的なお化けや妖怪たち。それらが小さなパッケージにプリントされた魅力的なドリップコーヒー「津軽お化け珈琲」が、プレゼントや自宅用に大人気です。
そのひとつに、かのアマビエがあることから広く親しまれるようになったそうです。
パッケージの裏には、描かれたお化けや妖怪の説明書きもあり、コレクションするファンも多いのだとか。
その「津軽お化け珈琲画展」が、8月13日から22日まで青森県観光物産館アスパム13階展望台にて開催されました。前回まるごと青森ブログのこちらで、高谷下川原焼土人形「妖怪シリーズ」についてご紹介して以来、ますます妖怪好きに拍車がかかったバムセ。50点余りの作品を拡大版で見ることができるとあって、興味津々で出かけましたよ。
眺めの良い展望台の一角がギャラリーになっており、開放感抜群!綿密に描かれたお化けや妖怪たちをじっくりと楽しむことができ、心嬉しいひとときでありました。
開催期間中には、訪問客が好きな作品に一票を投じる「お化け総選挙」が実施されていました。総投票数は749票で、結果は次の通りだったそうです。狐、猫、金魚と、可愛い生き物系のお化けや妖怪たちに人気が集まったようですね。
しばらく悩んだ挙句、バムセが投票させていただいたのは「小豆洗い」であります。
○小豆洗い
江戸時代に刊行された日本の奇談集「絵本百物語」に登場している小豆洗いが、弘前市紙漉町富田の清水(しつこ)に出没しているではありませんか!日本の名水百選のひとつに選定された湧水です。
小豆洗いは、泣いたり笑ったりしながらショキショキと小豆を洗う小心者の小僧だそうです。怖いですね〜(喜)妖怪界の神様、水木しげるの「ゲゲゲの鬼太郎」に登場していましたが、今話題の「妖怪戦葬」とやらにも登場しているそうです。
さて、可愛い系ではなくて申し訳ありませんが、バムセのお気に入りその他2点にお付き合いください。
○文車妖妃(ふぐるまようひ)
古い恋文にこもった怨念や情念などが変化した妖怪とされている文車妖妃が、弘前駅のりんごポストに現る!何とも迫力がありますね。巻物を手繰るカサカサという音が聞こえて来そうです。
江戸時代の版本「画図百鬼夜行」に登場する文車妖妃が見事に再現されています。ちなみに、文車は本を運ぶ小車で、内裏や寺にあって火事などの非常時に備えるものだそうです。
今やバムセの愛読書と呼べそうなこの「画図百鬼夜行」は、従来の妖怪絵巻物や御文車妖妃伽草子にもとづき、鳥山石燕(せきえん)が新たなアレンジを加えて200種もの妖怪を配した、言わば妖怪のバイブルです!バムセ、またもや図書館から借りてしまいました。
○うわん
こちらもまた迫力がありますね。廃屋前で夜空を見上げるのはやめておきましょう。「うわん」と言われたらすぐに「うわん」と返事をしなければいけないと読みましたよ(怖)
こちらは「画図百鬼夜行」江戸時代のうわん。うわ〜ん、やっぱり怖い(歓喜)
佐々木芳丸氏による津軽お化け珈琲イラストは、今後も新作が発表されるそうなので楽しみです。おうちで珈琲を味わいながら、江戸時代から伝わる妖怪娯楽文化に触れる・・・何とも粋ではないですか!
津軽お化け珈琲
販売者
(株)つがるねっと バナナの樹
弘前市城東3丁目5−1 4階
TEL 090-9531-1131
by バムセ
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