こんにちは、エムアイです!
今回は、津軽海峡フェリーの髙野篤さんにお話をうかがいました。
- 髙野さんの名刺に「Ocean Road」「海でつながる道がある」とありますね。
「はい。青森県と北海道の『海の道』をフェリーで結んでいます」
- 最近は縄文をフィーチャーした取組を展開していますよね。
「縄文の世界遺産登録を機に、弊社としても何か商品を提供したいと考えました。縄文遺跡のなかには、公共交通機関でのアクセスが容易ではないところもあるので、車でまわるのが効率的かと思います。そのため、マイカーでフェリーを利用すると割引になる商品をつくりました。期間限定でしたが、とても好評をいただきました。今後もリニューアルして販売することを計画しています」
- SNSでも縄文関連の投稿がちらほら見られます。
「2021年7月1日からツイッターとインスタグラムをはじめました」
- 7月中に縄文が世界遺産になることを意識して?
「いえ、たまたまです。ねらったわけではなく(笑)」
- イルカのキャラクターが遺跡を訪問してきたという設定でSNSに投稿したり、いろいろ工夫していますよね。ところで、このキャラクターの名前は?
「じつは名前は、まだありません…」
- そうなんですか! てっきり名前があって、キャラ設定もできていると思いこんでいました。
「かなり前からフェリーの船体に描かれていて、愛されているキャラクターなのですが、名前だけでなく、性別や年齢も未だ謎に包まれています…」
- 語尾が「つがるん」ですよね。個性的な語り口ですが、これはどうやって決めたんですか?
「キャラを立たせるためには語尾が重要だと考えました。イルカの体の感じから『つるん』とか、いろいろ社内でアイディアが出たのですが、なかなか決まらなくて。結局、初配信当日まで決まらなかったんです」
- それは…かなり差しせまった状況ですね。
「最後は勢いで『つがるん』にしました」
- 結果としては、これでよかったですか?
「これがベストだったと思います。ただ、すこし使いづらいというか、語尾がうまくまとまらないことがよくあると、担当者は話しています(笑)」
- フェリーに乗ると、本物のイルカを見ることもできますよね。いつごろでしたっけ?
「5月と6月がもっともよく見られます。船の上から探してみてほしいです」
- フェリーで髙野さんが好きな場所はどこですか?
「晴れた日のデッキですね。潮風にあたりながらコーヒーを飲むとか」
- いいですねえ。
「船内の自動販売機で売っている、かにめしも好きです」
- かにめし!?
「長万部のかにめしです。レンジで解凍して食べていただくかたちになります」
- これは食べたくなりますね。ほかにおすすめのポイントは?
「ビューシートもおすすめですね。船の前方に設けられたシートで、進行方向をむいていて、海を眺めながら過ごせます。あと、リクライニングがすごいです」
- すごいというのは…すごく倒れる、ということでしょうか。
「はい。すごく倒れます」
- これからも縄文と結びつけた取組を続けていく予定ですか?
「そうですね。商品開発のとき、本を買っていろいろ調べたのですが、1万年以上前から海を越えた交易があったと知ったとき、すごいな縄文人って思ったんです。田小屋野貝塚でつくられたベンケイガイの装飾品が北海道で見つかったり、北海道の黒曜石が三内丸山遺跡で見つかったり。青森県・秋田県・岩手県と北海道にはそういう素晴らしい歴史があるので、海の道をつなぐ会社として、ぜひこれからも縄文を押し出して、地域を盛り上げていきたいです」
- 最後に読者の皆さんに一言どうぞ!
「ぜひマイカーで津軽海峡フェリーに乗って、遺跡をまわっていただきたいですね。『縄文人はこの海を舟でわたっていたんだな』とか『縄文人はどんなことを考えていたんだろう』とか、フェリーのなかで一万年前に思いを馳せていただけるような船旅を提供していけたらと思います」
- 髙野さん、ありがとうございました! SNSの投稿など、今後の取組も楽しみにしています!
byエムアイ
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