青森市浪岡地区のとある和菓子屋さんには、ほんの一片を口に含むだけで、ラム酒とシナモンとチョコレートの風味が、一気にぶわっと広がる「ガトーチョコ」があります。バレンタインデーも近いのでご紹介したいと思います。
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■インパクト強めの風味が魅力
私が初めて食べたのは昨年でして、その風味のインパクトにびっくりしました。元上司が、まあ俗にいうグルメマニアでして、世界屈指の美食の街スペイン・バスク地方にまで行くこだわりの人なのですが、定年退職に際し、職場のみんなへのプレゼントとして選んだのがこれです。選ばれるだけあって、とても美味しいです。ずっしりとして食べ応えもあります。
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この和菓子屋さん、「富士見堂」といいます。昭和19年創業で、現在3代目のご主人と奥様が切り盛りしています。ガトーチョコは、研究熱心だった先代の2代目が考えられたそうです。当時は冠婚葬祭用にパウンドケーキがよく売れたこともあり、作る過程で出てくるケーキの切れ端を活用し、このガトーチョコを作ったそうです(現在は切れ端ではなく、ガトーチョコ用にケーキを焼いています)。
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「値段の割にはいい素材を使っているんですよ(笑)」と奥様。丁寧にほぐされたケーキに、溶かしバターとラム酒で風味付けし、チョコレートで包むなど、一つ一つ丁寧に作られています。ケーキ部分の茶色はシナモンの色だそうです。
このガトーチョコ、9月下旬頃から5月頃までの期間限定商品。「頃」というのは、気温次第で年によって変わるからです。根強いファンは、終売時期にまとめて購入し、冷凍保存して夏にも楽しむそうです。ご主人は「冷やして硬めで召し上がるのがおいしいですよ」とのこと。
※個人的な感想ですが、ガトーチョコはラム酒の風味が少々強めなので、お酒が気になる方や車の運転の方は念のため注意されたほうがよいかもしれません。
■他のお菓子も気になるもので・・・
ガトーチョコの横にあった「ロシヤクッキー」も気になり食べてみました。サクサクのビスケットに甘酸っぱいジャムがアクセント。
ちなみに、富士見堂の常連さんには「うぐいす餅」が人気だそうです。求肥(外側の餅)が薄くて柔らかめで、「ここのが一番好き」という方も。食べてみると、確かに求肥が柔らかく、粉もふんわり付けたてのようで、餡も甘めでおいしいです。
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富士見堂を通じて、伝統を受け継ぐお店の、隠れた魅力に出会う楽しみが増えました。皆さんも是非一度お試しくださいませ。
by トド松っつぁん
富士見堂 | |
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場所 | 青森市浪岡字若松41-3 |
TEL | 0172-62-6681 |
時間 | 7:00~19:00 (早めに閉まる場合があります) |
料金 | ガトーチョコ:150円(税込162円) |
その他 | ・駐車場あり ・店頭でのみ販売(お取り寄せや通信販売なし) |
掲載されている内容は取材当時の情報です。メニュー、料金、営業日など変更になっている可能性がありますので、最新の情報は店舗等に直接お問合せください。