まるごと青森

あこがれの味をお菓子で表現【いなみや菓子店 バナナ最中】

グルメ 特産品・お土産 | 2022-05-26 08:57

東京のバナナのお菓子といえば「東京ばな奈」。青森のバナナのお菓子といえば?

はい。「バナナ最中」です。

これまでまるごと青森のブログでも何回か紹介したバナナ最中。先日お世話になった方にいなみや菓子店のバナナ最中を贈ったらとても喜んでくれたので、今回久々に紹介しちゃいます。

弘前市を中心に、津軽の風土菓子として浸透しているバナナ最中。冠婚葬祭や贈り物にも重宝されています。

このバナナ最中発祥の店が明治38年(1905年)創業のいなみや菓子店です。きっかけは、初代店主が大阪方面に向かう汽車の中での出来事。バナナを食べている客がいて、そのバナナの甘い香りが車両内に広がっていたそうです。当時バナナは高価でなかなか手が届かない果物だったそうで、食べたくて食べたくて仕方がなかったと。それじゃあバナナに似たお菓子を作ろう、と考えたのだそうです。どうですか、この発想力。

そうです。バナナ最中は、バナナにあこがれる人たちの夢を叶えてくれるお菓子だったのです。

大正5年(1916年)から販売を始め、改良を重ねつつ100年以上も続いているまさに100年菓子。

これほど長く続くのには理由があるはず。現在の三代目店主稲見茂男さんに聞いてみました。

「昭和になるとバナナは比較的手が届く果物となりました。津軽の人はしょっぱいもの、甘いもの、両極端を好む人が多いので、甘いバナナが良く好まれ、消費量も多く身近なものだったこと、弘前市にあった第8師団(当時の陸軍)の人たちが帰省する際の定番のお土産だったこと、いなみや菓子店以外の多くの和菓子屋でもバナナ最中を販売していたことなどが風土菓子として定着した要因ではないでしょうか。」

サクサクっと柔らかい最中の皮に包まれた、バナナの香りと甘味を表現した餡。バナナに憧れた人たちが笑顔で食べている様子が思い浮かぶ、そんなお菓子です。

by  りんごすたー2.0

いなみや菓子店
場所青森県弘前市富田1丁目6−5
TEL0172−32−0667
時間9:00〜19:00
料金バナナ最中 1コ135円 10コ入り1470円
Webサイトいなみや菓子店

掲載されている内容は取材当時の情報です。メニュー、料金、営業日など変更になっている可能性がありますので、最新の情報は店舗等に直接お問合せください。

青森の観光・物産・食・特選素材など「まるごと青森」をご紹介するブログ(blog)です。
青森県で暮らす私たちだからこそ知っている情報を県内外の皆様に知っていただく記事をお届けします。

タグ別記事一覧

ツアー歴史・文化紅葉新緑八戸ブックセンターコーヒー嶽きみコケシ辛い#青森県立美術館自然アートランチライトアップイルカプリン熱帯魚クリスマス種差#自然グルメ弘前公園陸奥湾おやき焼き鳥グランピング#エビの釣り堀食堂ブナコ弘前城フェリー三社大祭日記雪見温泉月見#釣りヒバ津軽八甲田尻屋埼灯台館花岸壁朝市ポップアナログレコード#手帳鉄道青森岩木山尻屋埼宵宮横丁露天風呂青森県、色彩#桜りんご三内丸山遺跡白神山地毛豆寒立馬美術館最強毛豆決定戦妖怪#食ねぶた・ねぷた奥入瀬渓流絶景太宰治灯台青森土産きのこ鮟鱇JOMONトーク伝統芸能果物山菜・きのこウニ温泉ジオパーク津軽土産アニメあんこう万年筆えんぶりカフェ・レストラン米・パン・穀物津軽海峡自転車ガイドパッケージ買いクラフト風間浦鮟鱇ステンドグラス建物お酒寿司白神山地周辺津軽弁金魚イベントハンドメイド#郷土料理#青森グルメラーメン野菜居酒屋・バーカレー缶バッジおにぎり海藻唐揚げ#お家ごはん中華料理スイーツ魚介種差海岸まつりカンバッジうにぎりわかめ和栗インバウンド#料理エビチャーハンまち歩き肉・卵十和田湖アクティビティおみやげ岩のりe-sportsスタンプお家でシリーズBUNACO白神山地体験レポート伝統工芸田んぼアートマグロお土産津軽弁缶バッジ寒海苔お盆スーパー植物#だし青森県郷土料理三味線ご当地蔦沼寺山修司カフェ迎え火・送り火ハンコ担々麺#アートアウトドア

まるごと青森Facebookページ始めました。
登録がある方はもちろん、ない方も登録して下記ページで「いいね」のクリックして、まるごと青森ブログともどもご愛顧をよろしくお願いいたします。
まるごと青森FBページ

月別記事一覧

月別一覧ページへ