フードカメラマンの福田栄美子です。
2022年9月14日(水)から、弘前れんが倉庫美術館、弘南鉄道弘南線の車両および主要駅他にて、『青森をアートでたどるプロジェクト 原 高史〈AOMORI MAPPINK MEMORY 「記憶の未来」〉』が開催されていると聞き、弘南鉄道弘南線をピンクのタイムマシンに見立てたアート列車に乗るため、再び弘前市に降り立ちました。
実は私が動画制作に携わった「木谷節子の美術展に行っていました」で、弘前れんが倉庫美術館のご紹介をしたばかりで、ご縁とは続くものだなぁ、なんて呟きつつ美術館へ向かいました。
以前取材した美術館のご案内動画はこちら↑↑↑
この日は美術館前の広場でイベントが行われており、芝生にテントなどが張られ、大賑わいを見せていたので、外観が見えづらかったこともあり、こちらは美術館から借りた画像ですが、美術館の窓がMAPPINK に彩られ、ここから原高史さんの世界観は始まっていました。
れんが倉庫美術館2F ライブラリーでは、地域の人たちにインタビューした映像作品が見られるので、まずはこちらの展示鑑賞からスタートするのがおすすめです。
会期中は、アート列車の乗車や、沿線エリアへの周遊にお得な特典がついたピンク色の一日乗車券MAPPINK TICKET と、近隣のおすすめスポットをまとめた特別冊子MAPPINK BOOK がセットになった「わのパスMAPPINK TICKET」をCAFE & RESTAURANT BRICK(弘前れんが倉庫美術館カフェ・ショップ棟)で販売しているので、ここでゲットしてください。
なんとこの乗車券には弘前れんが倉庫美術館の100 円割引券や、盛美園の入場料、鳴海醸造店でのお猪口プレゼント(大人のみ)特典が付いており、価格は、大人券(中学生以上)¥1,100(税込)。
弘南鉄道弘南線の駅窓口(弘前/弘前東高前/平賀/津軽尾上/黒石)でも購入可能です。という事で、早速弘前駅に移動。いざ黒石へ!
JR弘前駅津軽ラウンジ内でも映像作品や絵画作品が観られます。
おおおおぉ!いよいよ改札からMAPPINK プロジェクトの旅が始まります!
チケットを差し出すと日付のスタンプを押してくれて一日乗車券のはじまりはじまり。
まごうことなくMAPPINK の世界へ。アート列車の1両目は原さんの作品ですが、もう1 両は原さんと青森県立黒石高等学校情報デザイン科とのコラボ展示がされていました。高校生で著名なアーティストとのコラボを体験できただなんて!良い記念になりますね。
列車の窓には世界で起きた象徴的な出来事があった年号が書かれていて「過去」と「今」、そして「未来」の自分を行ったり来たりすることができます。年号を見ると、その時過ごしていた風景や一緒にいた人の顔が、私の頭の中にもランダムに頭に浮かんでいくのがとっても不思議で、原さんの世界観にどっぷりとハマっていました。
弘南鉄道の車窓から見える田園風景はいつまでも変わらないと思っていたけど、きっとここに過ごしている人たちには季節ごとの景色や、過去の景色が頭をよぎっているに違いない、なんてことを想いながら電車に揺られる人たちを目を細めて見てしまう福田でした。
さて、せっかくなので途中下車の旅を楽しんでみる事にしました。毎日が忙しすぎて、ふらっと電車を降りて旅先の偶然の出会いを楽しむ!なんて事を全くやってない福田にはとても新鮮な体験です。「MAPPINK BOOK」冊子の情報を頼りに気になる所で降りてみました。
弘南鉄道津軽尾上駅
1,100 円のチケットを存分に使わねば。と、先ずは入園料も含まれているという「MAPPINK TICKET」を握りしめ、津軽尾上駅から盛美園へ。盛美園は津軽地方に400-450 箇所もみられるという、古神道文化の手法を取り入れた大石武学流を代表する池泉枯山水廻遊式庭園で、明治35 年から9 年も費やして3,600 坪の庭園を整備したそうです。
ガイドをしてくれた桑田悟博(くわたのりひろ)さん。
25 体の菩薩が宿っているという遠山石(えんざんせき)を差しながら、この庭の構成を熱く語ってくれました。
庭の正しい拝見の作法について全く分からなかったのですが、桑田さんの説明がとても面白くて、色々と質問していたら、気付けば2時間も解説を聞き入ってしまいました(笑)
贅を尽くした床の間には黒檀、紫檀、白檀など沢山の種類の木が使われ、一階は和室、二階は洋室と、判然異なった様式が上下にある建物は他に例はなく、文明開化を象徴したような建物でした。
「アート列車(後編)」へ続く。
フードカメラマン福田栄美子
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弘南鉄道株式会社 | |
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場所 | 青森県平川市本町北柳田23-5 |
TEL | 0172-44-3136 |
Webサイト | 青森をアートでたどるプロジェクト 原 高史〈AOMORI MAPPINK MEMORY「記憶の未来」〉 |
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