青森が誇る文豪・太宰治がよく遊んでいたという芦野公園。花見シーズンには、太宰にちなんで名づけられた列車「走れメロス号」が満開の桜の中を走る姿をカメラに収めようと、たくさんの人が詰め掛けます。
しかし私、実は桜の時期はおろかそもそも芦野公園に行ったことがありませんでした。「公園前のおでんがおいしいよ」と教えてもらったので、近くを通った際にお散歩がてら寄ってみることにしました!
レトロでかわいいお店が何軒か並んでいます。看板の書体に懐かしさを感じますが、きちんとペンキを塗り直してあって、丁寧にお店を続けてきていることが伝わってきます。
こちらがおすすめされたおでん屋さん。おでん以外にも蕎麦やラーメンなどメニューが充実しているようです。「みそおでん」としか書いていませんが、なんと「みそカレー味」なんだそう!
おでんとしては初めての味ですが、青森市には人気ご当地ラーメン「味噌カレー牛乳ラーメン」があるので、マッチングは保証されたようなもの。
ラインナップはこんにゃく、ちくわ、がんもどき、魚肉ソーセージ。
物価高騰のため値段を改定しました、という申し訳なさそうな貼り紙がありましたが、それでもおでんは1本40円。数十本までの料金表が置いてあったところを見ると、大量買いしていく方も多いようです。
味噌だれがたっぷりかかったおでんがやってきました。ラムネを添えたら一層レトロ気分増し増しです!
天気がいいのでそのまま外の席でいただくことにしました。
おでんは小ぶりでふにゃんと柔らかく、なんだかすご~く懐かしいです。駄菓子のようなノスタルジー。カレーの風味はしますが主張は強くなく、甘めの味噌と寄り添い合っている印象。
おいしくてぺろっと平らげてしまいました。数十本買ってみんなでワイワイ食べたら楽しそう!
さて、おでんを待ちながらずっと気になっていたのがこちらの踏切。ここがまさに「走れメロス号」の撮影スポットのようです。
遮断機がないし、「ふみきりちゅうい」の文字があまりにもかわいらしいので、初めは踏切を模したオブジェかと思ってしまいました。線路の周りは敷き詰められたように植物が覆い、ここを電車が走るなんて…まるで絵本かジブリの世界です。
踏切を渡るとそこが芦野公園の入口。花もちらほら咲いていますが、なんといっても新緑が美しいです!木漏れ日の中をお散歩するのはとっても気持ちいいです。
なんとこちら、児童動物園も併設しているようです。
ウサギや鳥がいるのかな?と思っていたら、さっそくウサギを見つけました。触ることはできませんが、お餅のようなウサギが日向ぼっこしている様子が見られました。カワイイ。
次はじゃあ鳥かな、と思っていたら…
え!?なんとクマでした!!クマ!?!?
暑いのか水浴びをしていました。ちなみに同じ檻の中にもう1頭いました。
児童動物園でクマは予想外でした。びっくりです。
どうやらかつてはニホンザル、鹿、クジャクなどもいて芦野公園の目玉施設だったようですが、新たな鳥獣の受け入れは休止しているのだそう。
しかし意外なところでクマを観察することができてラッキーな気分です。お花見シーズンには見物客で賑わったのでしょうね。
太宰ゆかりの公園ということでこんな立派な銅像もありました。外套姿がカッコイイです。
更に「津軽三味線発祥の地」という石碑も!ちょうどお昼になり、どこからか三味線の音色も聞こえてきました。
なおこのすぐ近くには広い湖があり、美しい橋がかかっていました!以前はスワンボートなども営業していたようですが、今は休止中とのこと。
並木に囲まれた遊歩道。ここに花が咲き誇る様子を想像すると、やっぱり見ごたえのあるベストシーズンは4月でしょう。
でも暖かい日差しの中、新緑を堪能することができる今の季節も穴場シーズンだと思いますよ!
おいしいおでん屋さんとかわいい踏切を通って、津軽のエモ散歩、行ってみませんか?
By ぺすか
場所 | 芦野公園:青森県五所川原市金木町芦野84-170 |
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掲載されている内容は取材当時の情報です。メニュー、料金、営業日など変更になっている可能性がありますので、最新の情報は店舗等に直接お問合せください。