青森市にある、海も山も楽しめる浅虫温泉に、クラフトビールの醸造所がオープンしました。夏祭りを控え、少しずつ蒸し暑くなってきたこの時期、ビール好きにとってはたまらないニュースです。
南部屋・海扇閣の真向かいにオープンした蛍火醸造さん。外から醸造用のタンクを見ることができ、入店する前からワクワクさせます。
店内は、渋くて落ち着くカウンターが中心。醸造部屋も隣接しています。かつて銀行だった建物のため金庫部屋があり、そこにテーブル席が設置されていて独特の雰囲気を醸し出しています。
早速おすすめのビールを注文。蛍火醸造のオリジナルの主力ビールで店名にもなっている「蛍火(けいか)」と、「残光(zankou)をチョイス。
蛍火は、グレープフルーツやライム等の果物の香りが爽やかで、しっかりビールならではの苦味があるペールエール。残光は白ワインのような香りをもち、苦味も控えめなゴールデンエールです。
おつまみは、青森市のイタリアン「Al Centro(アルチェントロ)」のレバー入りパテや、八戸のビストロ「Orito(オリゴ)」のナッツやイチジク入りパンなどを取り揃えています。
何となく、ビールの名前に「火」の印象がチラつくけど気のせいかと思いきや、気のせいではありませんでした。蛍火醸造代表の丸山桂多さんは、青森市の丸山銃砲火薬店の専務という肩書きをお持ちの方。花火にちなんだ名前をビール名にしている、イケてる花火師が運営する醸造所です。
「ビールの醸造所を立ち上げた人の話を聞く機会があり、純粋に自分もやってみたいと思ったのがきっかけです。コロナで花火大会などの中止が相次ぎ、本職的には厳しい状況が続きましたが、ビール醸造の修行は続け、必要な免許を取得しました。オープンは当初の予定よりはだいぶ遅くなってしまいましたけど。」と丸山さん。もう一つ仕事の柱を作りたいという夢を、愚直な努力で叶えました。
「オープン以降、青森市内のお客さんや、浅虫温泉に泊まりに来てくれた観光客がよく店に来てくれます。地元民と観光客の出会いの場となりつつあり、浅虫に立地しているからこそこういう場づくりができるのかな、と思い始めています。」
ビールを片手に温泉街の散策を楽しむ人の姿が多くなりそうな予感がします。電車で来てアクティビティを楽しんで、ビールを飲んで電車で帰る(若しくは泊まっちゃう)という楽しみ方もありですね。ますます浅虫温泉が楽しくなりそうです。
とっておき情報を一つ。蛍火醸造では、炭酸飲料に対応したボトル「グラウラー」を購入することができます。車で立ち寄り、持ち帰って家で飲むという人にピッタリ。実際グラウラーを購入し、ビールを入れてもらって、家で美味しくいただきました。グラウラーを持参してビールを購入すると5%オフという嬉しい特典付きです。
by りんごすたー2.0
蛍火醸造 | |
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場所 | 青森市大字浅虫字蛍谷64番15 |
TEL | 017-764-6920 |
時間 | 12:00〜20:00 月曜定休 |
料金 | 蛍火(けいか) Half 700円、Pint 1,000円 他にもビールの種類あり |
掲載されている内容は取材当時の情報です。メニュー、料金、営業日など変更になっている可能性がありますので、最新の情報は店舗等に直接お問合せください。