まるごと青森

釜臥山夜景

むつ市のネオン、上から見るか?下から見るか?

グルメ 観光スポット 青森の人 | 2024-09-25 08:30

光のアゲハチョウ

2024年7月26日、むつ市釜臥山展望台から見える夜景が、国内で初めて世界夜景遺産に認定されました。

認定には、夜景コンベンション・ビューローが定めた10の基準のうち、3項目以上を満たす必要があります。むつ市がクリアした項目は以下。

①夜景のオリジナリティー

②夜景を意識したまちづくり

③優れた夜景鑑賞環境

標高785mにある展望台からの夜景は、海岸線に沿って延びる明かりが、羽根を広げるチョウに例えられています。

そのオリジナリティーが認められたということになりますね!

夜景
頭を右に90度傾けてみてくださいね

 

釜臥山展望台


青森県むつ市大平字荒川山2


0175-22-1111(むつ市観光・シティプロモーション課)


※2024年は11月3日まで


夜景を形づくるネオン

むつ市は人口5万人ほどの地方都市ですが、その規模のわりに飲食店が多いと言われています。

下北半島随一の歓楽街と言われるのが田名部神社周辺エリア。

その中の神社横丁は戦後の闇市が起源となっており、小料理屋や居酒屋などがひしめき、昭和のノスタルジックな雰囲気が溢れています。

このネオンの明かりのひとつひとつが「光のアゲハチョウ」を成しているんですね!

神社横丁
神社横丁の店舗一覧

女将の愛情でかえって健康になれる!?「居酒屋ほそ川」

今度は、ネオンの輝きの魅力に下から迫るべく、神社横丁は「居酒屋ほそ川」へ。

満腹になるまでは帰しません

こちらでは女将・細川 夏子氏(67)の手作り家庭料理がリーズナブルに楽しめます。料理がなんと11品も出てきて、食べ放題・飲み放題・歌い放題で2時間4,000円!

「ほそ川にしばらく来ないと体調が悪くなる」という常連客がいるほど、野菜たっぷりの健康的なメニュー。

ほそ川料理
お腹を減らして行きましょう

「お客さんがお腹いっぱいになって、幸せな気分で家に帰ってくれるのがやりがい!」とニコニコと語る女将を見ていると、まるで実家に帰って母と語らっているような気分。

それもそのはず、「お客さんと接しているときは、里帰りした子どもに、あれも食べなさい、これも食べなさいと大盤振る舞いする母のつもりなの!」と女将は満面の笑み。

ほそ川女将

二日酔い予防までケア

さらに女将の愛情はとどまるところを知りません。

なんとお会計の後に、二日酔いにてきめんに効くというサプリメントをおちょこで飲ませてくれたのです。

女将の若さの秘訣でもあるというこのサプリメント、ビタミンCなどを主成分として爽やかな酸味でした。

翌朝、効き目を実感した私としては、健康作りのためには定期的にこちらに通うしかないと感じています。

サプリメント
徹底した気遣い!

 

居酒屋 ほそ川


青森県むつ市田名部町1-7


090-7793-4881


定休日 なし


下北伝承料理の名店・「地酒 武田屋」

次にお邪魔した「地酒 武田屋」も、田名部神社周辺エリアにあります。

青森県下北地方の伝承料理・貝焼きをメインに、多種多様な日本酒を合わせて堪能することができる、大人向けの落ち着いたお店です。

貝焼きは、ホタテ貝を鍋がわりにしてその上に魚介、野菜などを出汁とともに煮込む家庭料理。その具材のバリエーションは50種類以上あると言われています。

武田屋
のれんのような頭上の紙は日本酒リスト

絶対食すべきは塩辛貝焼き

オススメは貝焼きの代表格メニューである「塩辛貝焼き」。

七輪の上でイカの塩辛と煮干し、大根のすりおろしが出汁と一緒にぐつぐつと煮詰められるのを眺めながら、下北地方の地酒・関乃井をたしなみ、店主・遠藤 雄人(えんどう かつひと)氏(65)と語らうのは至福のひととき。

時間が経つうちに周辺部におこげが出てきますが、その上に大根を押しつけて風味を吸わせると、香ばしさが加わり味わいの変化も楽しめます。

塩辛貝焼き
日本酒に合うったら

常連客を人情で迎え続ける

実は、2022年2月に隣店からの火事で被災。

約1年9ヶ月の休業を経て、2023年11月に再起を果たしました。

再開にあたっては、「年齢もあり、かなり悩んだ」そうですが、常連客からのラブコールに応え奮起したそうです。

「こういった伝承料理を求めて、遠方からでも来てくれる常連客をこれからも『おかえりなさい』と笑顔で迎えたい」と語りました。

武田屋遠藤氏
店主の遠藤氏

 

地酒 武田屋


青森県むつ市柳町1-1-7


0175-23-7811


定休日 日曜


優しいマスターの絶品ハンバーグ 「ぶらうんハンバーグステーキ」

トリを飾るラストの3軒めは、1軒めと同じく神社横丁にある「ぶらうんハンバーグステーキ」。

ぶらうんハンバーグ
独特のネオンです

愛想よく出迎えてくれたのはマスターの伴場 知(ばんば さとし)氏(75)。

照明を落とした少し奇抜さもある雰囲気の店で、長めの白髪と髭でたたずむ姿はなんとも愛嬌があり、まるで異世界に来たかのような感があります。

ぶらうんのマスター
人あたりの良いマスター

むつの夜の〆はハンバーグ?!

一番人気のハンバーグ、「これまで人生で食べた中で最もおいしい」と伝えたところ、「同じように言ってくれるお客さんがたくさんいる」とマスターは嬉しそうです。

昔、横浜の洋食屋で修行したという彼のこだわりは、つなぎをほとんど使っていないことと、赤ワインをたくさん使用していること。

それが功を奏し、肉の食感がしっかりして、香りもすばらしいです。

ぶらうんのハンバーグ
うまみがすごいハンバーグ

「むつで飲んだ夜の〆はハンバーグにかぎる」と豪語してやってくるお客さんもいるそうで、ハンバーグには自信があると語りました。

このようにぶらうんハンバーグステーキは地元から愛され、2023年10月で開店20周年を迎えました。

無料でアイスをサービス!

マスターと楽しく語らい、大満足で食事を終えたところ、なんと最後にアイスクリームをサービスしてくれました♪

ホスピタリティに感激しつつ、人情たっぷりのむつナイトライフを締めくくりました。

ぶらうんアイス
このときはチョコバナナアイス

 

ぶらうんハンバーグステーキ


青森県むつ市本町4-18


0175-23-0124


定休日 日曜


 

むつ市の夜景を形成するネオンのひとつひとつのきらめき。そこにある人情。

実際に足を運んでこそ、店主たちに接してこそわかる魅力だけに、ぜひむつ市を訪れてみてくださいね!

by フォレスタ

掲載されている内容は取材当時の情報です。メニュー、料金、営業日など変更になっている可能性がありますので、最新の情報は店舗等に直接お問合せください。

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