生産者・横山秀樹さんの想い
皆さまご存知のとおり、青森県産米「青天の霹靂」は今月めでたく発売10周年を迎えました。
というわけで、代表的な生産者である横山英樹さん(66)に突撃取材してきましたよ!
取材日は9月末。稲刈りのお忙しい時期にも関わらず時間を割いていただき、大変感謝です…
津軽みらい農協 特A米プレミアム研究会で会長を務める横山さんは、「青天の霹靂」の試験段階から10年以上「青天の霹靂」の栽培に携わっています。
令和5年には、青森県の稲作の発展に顕著な功績をあげた生産者等に贈られる「田中稔賞」を受賞した篤農家!
偉い人です!!緊張して取材に臨みました。
横山さん-「青森県の米のおいしさは国内トップクラスです。昨年は惜しくも特A評価を逃しましたが、今年は本当に出来が良いです。」
-「高い品質の維持を叶える秘訣は何でしょうか?」
横山さん-「『青天の霹靂』の食味に最も強く影響を及ぼしているのは、タンパク質含有率だと思います。『青天の霹靂』には、作付農家を登録制とすることなど、様々な工夫が凝らされています。その中でも、炊飯時の吸水を阻害し硬くて粘りの少ない米の原因となり、食味が低下するといわれるタンパク質含有量を6.4%以下(水分15%換算)とする基準が功を奏しているのではないでしょうか。」
文系の私には難しい理系用語のオンパレードに内心ひるみつつ、なんとか次の質問を…
-「『青天の霹靂』の生産において、最も気をつけていることは何でしょうか?」
横山さん-「先ほど、『青天の霹靂』には作付農家が登録制になっているとお伝えしました。「青天の霹靂」は比較的温暖な津軽地域でのみ栽培されています。それは裏を返せば、「青天の霹靂」に興味があって作りたくても作れない農家がいるということ。我々は、そんな農家の方の想いまでも背負って生産に取り組んでいます。だからこそ、品質は絶対に落とせないんです。そのため、タンパク質が基準を超えると出荷できない決まりについては、細心の注意を払って栽培しています。」
-「生産者としての誇りと責任感に満ちた、素晴らしい姿勢ですね。」
そんな熱い想いを感じながら、今年の「青天の霹靂」新米をいただいてみたところ、さっぱりと上品で本当においしかったです!
「青天の霹靂」応援大使の料理家・栗原心平さんがオリジナルレシピ開発!
そんなおいしい「青天の霹靂」を、これから年末のパーティーシーズンを迎えるにあたり、お酒と合わせてみるのはいかがでしょうか?
東京都在住であるにも関わらず、8年ほど青森県に通い詰めている栗原さん。その理由として、栗原さんは「青森の食が魅力的すぎるのと、人の温かさが素晴らしいから」と語ります。実は令和元年に栗原さんは三村前知事から「青天の霹靂」応援大使に任命されており、味わいの特徴やペアリングについても知り尽くしているのです。そんな栗原さんが今回特別に、「青天の霹靂」オリジナルメニューを考案してくださいました!
いくらとオクラの海苔ライス
⚫︎Shimpei’s Point!⚫︎
オクラ、いくら、チーズという一見バラバラな素材が、「青天の霹靂」と合わせることで驚くほどうまくまとまります。サッパリとした洋風の一品です。
【材料(作りやすい分量)】
オクラ:1本 あおさのり:1g しょうゆ:小さじ1 オリーブ油:小さじ1/2
いくらのしょうゆ漬け:大さじ1 パルミジャーノチーズ:適量 ごはん:適量
【作り方】
①オクラはヘタとガクを取り除く。塩ひとつまみを入れた湯(分量外)を沸かし、オクラを入れて40秒間ゆでる。すぐに冷水に取り、冷めたら水分を拭いて、薄く半月切りにする。
②あおさのり、しょうゆは混ぜ合わせる。
③セルクルにごはんを詰めて形を整え、器に盛る。②を広げてのせ、オクラをのせる。
④オクラに塩を振り、パルミジャーノチーズを削りかける。いくらのしょうゆ漬けをのせて、オリーブ油を回しかける。
たたきイカごはん
⚫︎Shimpei’s Point!
ねっとりとしたイカと卵黄、青じその香りと酸味を効かせたメレンゲが、サッパリとした「青天の霹靂」にさらりとからみます。
【材料(作りやすい分量)】
A 煮干し:5g 水:100cc 酒:大さじ1/2 みりん:大さじ1/2
しょうゆ:大さじ2 砂糖:小さじ1 イカ(刺身用):30g 卵:1個 青じそ:5枚分
すし酢:大さじ1/2 しょうがすりおろし:1片分
【作り方】
①だし醤油を作る。小鍋にAを入れ、中火にかける。沸いてきたら、しょうゆ、砂糖を加え、蓋をして中弱火で5分ほど煮詰める。火をとめ、そのまま冷ます。
②卵を卵黄と卵白に分ける。イカは包丁で細かく刻み、卵黄、【だし醤油】大さじ1/2を加えてよく混ぜる。
③ボウルに卵白を入れ、泡立て器でしっかりと泡立てる。青じそ、しょうが、すし酢、塩を加えてよく混ぜる。
④セルクルにごはんを詰めて形を整え、②を広げてのせ、③をのせる。
いずれも、年末年始にぴったりの華やかなメニュー!
ぜひ作ってみてくださいね。
一傳粋楽(いちでんすいらく)で「青天の霹靂」を食す
料理は苦手だから、自分で作るのではなく外食したいな…という方におすすめなのが、青森県内指折りの料亭である青森市本町の「一傳粋楽」。
創業は昭和8年の老舗です。築70年を超える数寄屋造りの料亭には格式が感じられます。江戸から明治時代にかけては、日本海を行き来する北前船により様々な文化が伝えられた土地で、青森の郷土料理を代々受け継いできました。
ここで青森の経済人たちが時を過ごし、時にはおごそかに出兵の壮行式や婚礼の宴も行われてきたのです。
そんな一傳粋楽を16年に渡り切り盛りしてきた若女将・高崎智美さん(54)にお話を伺いました。
高崎さん-「当店では令和元年より、それまでの『つがるロマン』から『青天の霹靂』へお米を変更しました。ちょうどその時期コロナ禍がはじまり、新規でお弁当事業を開始するにあたり、味がよく、かつ冷めてもおいしいお米を探していたため、『青天の霹靂』はうってつけでした。」
-「なんと、コロナ禍がきっかけだったとは意外でした!」
高級料亭の味をリーズナブルに味わえるということで、経木箱弁当(きょうぎばこ)(一段)(税込2,200円)を購入してみました。
色鮮やかな海老に、柔らかなローストポーク、鰻けんちん蒸しなど、高級な品々ばかりがぎっしりと詰め込まれた豪華で満足感ある内容。
茄子田楽、鰊昆布巻きなど濃いめの味付けの料理と、さっぱりとした「青天の霹靂」の味わいがベストマッチ!
高崎さん-「お客様からもお米がおいしいと評判だったため、お店で提供するメニューも含めすべて『青天の霹靂』に切り替えました。店の存続の危機を救ってくれた『青天の霹靂』には感謝しています。」
発売から10周年の記念の年。
生産者の方の熱い想いを感じながら、ぜひ「青天の霹靂」を味わってみてくださいね!
by フォレスタ
一傳粋楽 | |
---|---|
場所 | 青森県青森市本町3-3-4 |
TEL | 090-2977-2912 |
掲載されている内容は取材当時の情報です。メニュー、料金、営業日など変更になっている可能性がありますので、最新の情報は店舗等に直接お問合せください。